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2015.03.22 Sunday

ラヴェルに関する文献 [8]Avant-scène Opéra 1990 L'ENFANT ET LES SORTILEGES

Avant-scène Opéra 1990 L'ENFANT ET LES SORTILEGES Ravel

ラヴェル 子供と魔法 表紙
全145ページのうち、30ページが「子供と魔法」の記事、30ページが「スペインの時」、残りはラヴェルの作品や生涯に関する記事。
写真も絵も文字も多い、密度の高い内容。Foujitaこと藤田嗣治によるラヴェルの似顔絵も掲載されている。

今回、eBay.fr にて 7.00EUR + Shipping 5.50EUR で落札。
日本円にして898円+送料706円。
Amazon.fr では中古でも15EUR以上、新品だと24EURとなっているので、落札した時は得した気分になっていた。
届いたところでさっそく開いて見ると… 中身は書き込みの嵐!w
ラヴェル 子供と魔法2
いや、もしかすると以前の持ち主が重要な箇所にアンダーラインを入れてくれているのかも…
と思ったが、殆ど全ての文章にアンダーラインが入っているではないか。
古本だから仕方がない。まあ、これもオークションの楽しみの一つかと。


この本、複数のサイトで ≪English≫ の表記とともに販売されているらしく、買った人のレビューの中には「仏語!まあ、仏語の勉強にはなるかもだけど…(と英語で書かれている)」といったコメントも見かけた。
全編フランス語なのでご注意を。

2006.03.06 Monday

ラヴェルに関する文献 [6]


ラヴェル 生涯と作品
「ラヴェル 生涯と作品」
ロジャー・ニコルス著
渋谷和邦訳
泰流社 3,000円

ラヴェルの全作品1つ1つに関して、譜例つきの解説がある。自筆譜やラヴェルの曲を踊った当時の舞踊家たちの写真、ラヴェルの死因に関する様々な説など、読み応えのある1冊。

2006.03.06 Monday

ラヴェルに関する文献 [7]

ラヴェル

「ラヴェル」
ヴラディミール・ジャンケレヴィッチ著
福田達夫訳
白水社 2,600円


ヴラディミール・ジャンケレヴィッチは1903年生まれの哲学者。
ラヴェルの「子供の感受性を借り、異国情緒漂う作品も作り、厳格な古典的手法に遵ったり、また、故意に難しい制約を設け、その範囲の中で最大限の効果を引き出す」などの、創作の美学を研究しつくした1冊。
写真や譜例、バレエのコスチュームのスケッチにいたるまで、当時の文化を鑑賞するという意味でも楽しい。
難を言えば、索引がないので、調べ物にはあまり適さないかも。

2006.03.05 Sunday

ラヴェルに関する文献 [5]


「ラヴェル」<br />
作曲家別 名曲解説ライブラリー11
「ラヴェル」
作曲家別 名曲解説ライブラリー11
音楽之友社 2,000円

ラヴェルの全作品に関して、作曲時期や献呈、初演、楽器編成にいたるまで細かく解説されている。資料集としてたいへん役立つ。

2006.03.04 Saturday

ラヴェルに関する文献 [4]


ラヴェルのピアノ曲
「ラヴェルのピアノ曲」
エレーヌ・ジョルダン=モランジュ/ヴラド・ペルルミューテル著
前川幸子訳
音楽之友社 1,800円


ラヴェルのピアノ曲1つ1つに関して、譜例つきの対談形式で分析している。ラヴェルのピアノ曲を詳しく勉強する人にはもちろんのこと、読み物としても十分楽しめる内容。ヴラド・ペルルミューテルはラヴェル自身から教えを受けたピアニスト。

2006.03.03 Friday

ラヴェルに関する文献 [3]


大ピアニストがあなたに伝えたいこと
「大ピアニストがあなたに伝えたいこと 100のレッスン」
千蔵八郎 著
春秋社 1,854円


かつて作曲家自身が自作曲を演奏していた時代のあと、作品の初演をピアニストに任せることが多くなってきた。この本の中ではラヴェルが作曲家としての意図とピアニストの解釈の相違に関して、《夜のガスパール》の《絞首台》を引き合いに語る手紙文が掲載されている。

2006.03.02 Thursday

ラヴェルに関する文献 [2]


Piano Music Magazine CHOPIN 1995年7月号 「Piano Music Magazine CHOPIN」
1995年7月号


ラヴェル生誕120年を記念して「逆説の天才〜モーリス・ラヴェルの世界」という特集記事を掲載している。ラヴェルの生い立ちや音楽への思いを、ラヴェルをレパートリーとするピアニストとの対談や美しいカラー写真とともに見ることができる。ピアノ愛好家の人たちのラヴェル観などもおもしろい。

2006.03.01 Wednesday

ラヴェルに関する文献 [1]



ラヴェル その素顔と音楽論 「ラヴェル その素顔と音楽論」
マニュエル・ロザンタール著
マルセル・マルナ編
伊藤制子訳
春秋社 2,500円


著者のマニュエル・ロザンタールは1904年生まれで、ラヴェルの晩年の弟子であり友人であった。
ラヴェルの日常生活から死に至るまでを、実にリアルに描いている。ラヴェルの意外な側面をうかがい知ることのできる、必見の書!

この本のみどころは、文章も多いが、写真もたくさんあること!ラヴェル一家の写真やピアノを弾く姿、水着姿まで!(この時代の水着って…(笑)。
ちなみに、銀座の山野楽器では、この本が売れ筋ベスト4になった事もあるらしい)

この本の名シーン3つ

●その1 「雨の日のシーン」

ラヴェルはプロの作曲家として、常に弟子に対して厳しい態度でのぞむ。ある日、意見の衝突からマニュエルはラヴェルのレッスンの途中で部屋を飛び出し、馬車に飛び乗ってしまう。馬車は出発の時刻を待っていた。マニュエルは思わず泣き出してしまう。そして、雨は激しく降り出した。ふとマニュエルは、馬車の曇ったガラス越しに人影がこちらに向かってくるのを目にする。馬車の乗客だと思って見ているとそれは、雨降りだというのに帽子もかぶらずコートも着ていない、ずぶぬれのラヴェルだった。ラヴェルは「どうしたんだい。先生にさよならも言わずに出て行ってしまうのかい。」マニュエルはわっと泣き出し、すべてが解決してしまうのであった。


●その2「ラヴェルの最期の日」

ラヴェルは長い間、神経の病気に悩まされていた。この病気は現在の医学を以ってしても治すのは困難らしい。危険な兆候が見え隠れしつつも意識はまだ明晰であったのであるが、医師はいちかばちかの危険な脳手術に賭ける事にする。ラヴェルが天才であるがゆえに、このまま彼が病にむしばまれ、すばらしい音楽が作れなくなることは不幸だという、周囲の苦渋の決断だったのである。ラヴェル自身には、心配しないように、単なる検査をするだけだと告げた。しかし、ラヴェルはこう言ったという。「いやだよ、君たちがぼくの首をはねようとしているのは分かっているからね」。そして手術後、容態が悪化し、ラヴェルは声をあげて泣いていたという。その4〜5時間後、この偉大なる天才は神に召されてしまう。ラヴェルには多方面の華やかな取り巻きが多くいた。しかし、死の床に呼び寄せたのは、教養もない短期な家政婦のレヴロ夫人であった。ラヴェルはモンフォールの家でずっと身の回りの世話をしてくれた彼女にとても感謝していたのであろう。ラヴェル亡きあと、彼女はすぐさま尼のようなかっこうをし、家に閉じこもってしまう。そして戦後、彼女もその家で亡くなってしまう。ラヴェルが亡くなった日、「子供と魔法」の演奏会の席には、ひどいショックでやつれきったストラヴィンスキーが座っていた。


●その3 「戦地からの手紙」

大戦中のフランスにおいて、フランスの敵国であったドイツ=オーストリアにまつわるクラシック音楽を排斥しようとする動きが持ち上がった。「フランス音楽を擁護するための国民連合」の言い分はこうだ。「モーツァルトはドイツと関係が深く、シューマンはドイツ人。ヘンデル、メンデルスゾーン、バッハ、ハイドン、ウェーバーもだめ。ワーグナーのことも口に出してはいけない。ベートーヴェンにはこの際、ベルギーに帰化してもらうとしよう。」フランスの作曲家たちは自作の曲が演奏される機会が増える事を期待して、この声明を大歓迎し、ドビュッシーは沈黙を通していた。だが、この連合への参加要請を受けたラヴェルは激怒する。そして戦地から長い手紙を書く。その手紙には、次のような趣旨のことが書かれていた。
「申し訳ないが、この連合の会員になるという名誉に浴することはできない。祖国の勝利を願うことに関しては賛成するし、それゆえに自分は従軍義務もないのに戦地にいる。でも、外国の音楽は記念碑的なものでありわれわれがそこから有益な教えを引き出せるのだ。フランス音楽ばかりを優遇し、くだらないものまで重視するのは惰性に陥る。自分はフランス人としてなすべきことを続けていく。そして、フランス人にふさわしい行動をした人物として人々の記憶に留められる事を願う」。

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