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2007.10.06 Saturday

ヒナステラ《ハープ協奏曲 Op.25》

ヒナステラ(1916-1983) Alberto GINASTERA

《ハープ協奏曲 Op.74 (1938)》

■仏題: Concerto pour harpe et orchestre
■献呈:
■作曲: 1956年(?)
■初演:
■出版:
■編成:

■演奏時間: 約24分(9+7+8)

あまり知られていない曲なのかと思っていましたが、秘かに大人気の曲のようです。ヒナステラを一度も聴いたことのない人が、初めてこのハープ協奏曲を聴いてヒナステラにハマったというケース、ありきたりな曲に満足できない人もこの曲は絶賛するなどの実例を見たことがあります。

【. Allegro giusto】


【. Molto moderato】


【. Liberamente capriccioso - Vivace】

2007.10.05 Friday

グリエール《ハープ協奏曲 Op.74》

グリエール(1875-1956) Reinhold GLIERE

《ハープ協奏曲 Op.74 (1938)》

■仏題: Concerto pour harpe et orchestre
■献呈:
■作曲: 1938年
■初演:
■出版:
■編成:

■演奏時間: 約27分(10.5+11+5.5)

グリエールは1875年にキエフで生まれ、1956年にモスクワで没した作曲家。
これまでの「伴奏」としてのハープの使い方ではなく、伴奏も旋律もここまで効果的に表現できるんですよ、というハープの可能性を見出した曲。

グリエールはこの曲を作曲するにあたり、ハープ奏者のKsenia Erdeli に楽器の技術について相談し、助言を得た。そのお礼にと、グリエールはこの作品を彼女との共作ということでクレジットして出版しようとした。ところが、彼女はそれを固辞。編曲者として名前を連ねてほしいと要求。ところが運悪く、ヨーロッパの出版社のミスで、彼女の姪のOlgaの共作ということにされてしまっているとか。

全体的に、常にハープの音が聞こえていて、実際、譜面もまるでピアノ協奏曲なみの音数の多さ。相当忙しく難しい曲だと思われます。

【. Allegro moderato】

正統派のロシア作品!とでも言いたくなるような、スケールの大きい作風。


【. Tema con variazioni】

ハープのシンプルな旋律で始まる、感傷的で美しい楽章。
聴いているとシンプルでも、譜面を見ると音の数が多くてかなり難しそう。
ハープのグリサンドが「伴奏」として大きな効果を与えているところも多い。

tema : Andante
var : L'istesso tempo
var : Largamente cantabile
var : Molto tranquillo
var : Allegretto leggiero
var : Animato
var : Con molto espressione
coda : Andante

【. Allegro giocoso】

前楽章とはうって変わって、踊りだしたくなるような、軽くて爽やかな楽章。

2007.10.04 Thursday

ヴィラ=ロボス《ハープ協奏曲》(1953)

ヴィラ=ロボス(1887/3/5-1959/11/17) Heitor Villa-Lobos

《ハープ協奏曲》

■仏題: Concerto pour harpe et orchestre
■献呈: Nicanor Zabaleta
■作曲: 1953年
■初演: 14 January, 1955, in Philadelphia, with Villa-Lobos conducting Nicanor Zabaleta (harp) and the Philadelphia Orchestra. Dedicated to and commissioned by Nicanor Zabaleta.
■出版: Eschig 1964 (harp-piano reduction only)
■編成: 1 Harp (solo), piccolo, 2 flutes, 2 oboes, English horn, 2 clarinets, bass clarinet, 2 bassoons, contrabassoon, 4 horns, 3 trumpets, 2 trombones, tuba, timpani, cymbals, xylophone, marimba, celesta, strings

■演奏時間: 約29分(5+9+11+4)

ヴィラ=ロボスには3つの創作期があるが、名声を得て、演奏家から依頼を受けた第3期に協奏曲が書かれている。その中にはピアノ協奏曲(1945年)、ギター協奏曲(1951年)、ハーモニカ協奏曲(1955年)がある

このハープ協奏曲では、ハープが"華々しく"活躍する。かと言って、たとえばヒナステラのハープ協奏曲の派手さ、おどろおどろしさとは趣きが異なり、どの楽章もドラマティックでとにかく美しい。音源も少なく、あまり知られていないのは意外である。


【. Allegro】
冒頭からドラマティック。ハープのフォルテッシモでかき鳴らされる多彩なアルペジオがとにかく派手。ハープだけでなく、他の楽器もそれなりに聴かせどころが多い。

【. Andante Moderato】
ん?最初っから音程がめちゃくちゃで合っていない?
…というわけではなく、不協和音で重々しく始まるものの、やがて流れるような美しい旋律が続く。
中間部のハープソロやカデンツァは、静かな悲しみをたたえたような憂いのある、これまた大変美しい曲。

【. Scherzo】
和音の跳躍が多く、ショパンのエチュードOp.25-4をハープで弾いているかのように難しそう。

【. Allegro - Più Mosso】
締めくくりに相応しい、スケールの大きな楽章。それにしても、ハープはピアノとは違うんだから…(汗)
どの楽章も、相当の奏者でないと太刀打ちできなさそうな曲ばかり。


管や弦の不協和音がとても面白いので、オーケストラスコアを探してみました。ところが…いくら検索しても、出てこない!
Piano Reduction 版は Durand 社などから出ているのですが。
某所に問い合わせてみると、Eschig 社の貸し譜のみ存在するとのこと。
音源も、現在、下記の1種類しかないようです。
ハープ協奏曲の隠れた名曲は多そうですが、音源や譜面の少なさを理由に、ますます埋もれてしまうのって、ちょっと悲しいです。

Favourite Harp Concertos ASIN: B0000069CW
2枚組。このヴィラ=ロボスを始め、ヘンデル、モーツァルト、アイヒナー、ボワエルデュー、テデスコ、ロドリーゴが作曲した、合計8つのハープ協奏曲が収録されています。

2006.02.21 Tuesday

ゴセック《2つのハープと管弦楽のための協奏交響曲ニ長調》

ゴセック(1734-1829) François-Joseph GOSSEC

《2つのハープと管弦楽のための協奏交響曲ニ長調》

■仏題: SYMPHONIE CONCERTANTE DU BALLET DE MIRZA pour 2 harpes et orchestre
■献呈:
■作曲:
■初演: 1779年に初演された3幕のバレエ《ミルザ》に添えて作曲された
■出版:
■編成:

■演奏時間: 約12分(1+4+6.5)

ベルギー出身のゴセックは、16歳ごろからパリで活動、オペラや交響曲の作曲家として名声を得るとともに、指揮者・教育家としても有名である。
この曲は、1779年に初演された3幕のバレエ《ミルザ》に添えて作曲されたものである。
《ミルザ》は、北アメリカを舞台に、総督の娘であるミルザをめぐって海賊船の船長とフランス士官が対決するストーリー。第1幕では、総督の屋敷でのコンサートの場面から始まり、ミルザがハープを弾くという場面があるのだが、おそらくこのバレエの幕間に演奏するようにこの協奏交響曲にハープを加えたのではないかと言われている。

もともとは、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ヴァイオリン、ファゴット、ハープなどのためのコンチェルトとして書いたものを、のちにゴセック自身が、2台ハープと管弦楽のために編曲した。

【. アレグロ】

ニ長調、4分の4拍子。


【. ラルゴ】

ニ長調、4分の3拍子。


【. ロンド】

ニ長調、4分の2拍子。

2006.02.20 Monday

モーツァルト《フルートとハープの協奏曲 ハ長調 K.299》

モーツァルト(1756-1791) Wolfgang Amadeus MOZART

《フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299》

■仏題: CONCERTO EN UT MAJEUR K.299 pour flûte, harpe et orchestre
■献呈:
■作曲: 1788年
■初演:
■出版:
■編成:

■演奏時間: 約30分(10.5+10+9.5)

18世紀末近くのパリでは、マリー・アントワネットや貴婦人、令嬢たちが「たしなみ」としてハープを弾くことが流行っていた。
この曲は、モーツァルト22歳のとき、パリ滞在中に、フルートの名手だったド・ギーヌ公爵と、その令嬢(ハープを習っていた)から依頼を受けて書かれた。
なお、モーツァルトはフルートが嫌いで、ハープも弾いたことすらなかったという。


【. アレグロ】

ハ長調、4分の4拍子。ソナタ形式。


【. アンダンティーノ】

ヘ長調、4分の3拍子。ソナタ形式だが展開部は持たない。


【. ロンド: アレグロ】

2分の2拍子、ロンド形式。

2006.02.19 Sunday

ヘンデル《ハープ協奏曲 変ロ長調 作品4-6》

ヘンデル(1685-1759) Georg Friedrich HAENDEL

《ハープ協奏曲 変ロ長調 作品4-6》

■仏題: CONCERTO EN SI BEMOL Pour Op.4 No.6. pour harpe et orchestre
■献呈:
■作曲:
■初演: 1736年2月19日、ロンドンのコヴェント・ガーデン劇場で初演されたオラトリオ《アレクサンダーの饗宴》の上演に際し、幕間に演奏された。演奏したのはウェールズ出身の若手ハーピスト、ウィリアム・パウエル。
■出版: 1738年、ロンドン
■編成:

■演奏時間: 約13分(4+6+2.5)


この曲は、「ハープ協奏曲」というジャンルの初めての曲として、とても大きな価値を持つと言われている。
ヘンデルは1738年、ロンドンで出版した《オルガン協奏曲集》に第6番として
含めており、そのため、オルガンの演奏として聴く機会も多い曲なのであるが、実はその2年前にヘンデルはこれをハープ協奏曲として書いた、という異稿(遺稿?)が残されている。

なお、当時はオラトリオなどの幕間に協奏曲を演奏する慣わしがあり、この曲もオラトリオ《アレクサンダーの饗宴》の初演時、幕間に演奏されたという。ロンドンにおいては、当時、オペラが次第に不人気になってきており、ヘンデルは次にオラトリオに取り組むことにしたのである。そして、この試みは成功したのであるが、聴衆はヘンデル自身が演奏する、幕間のオルガン協奏曲を非常に楽しみにしていたという。
ところが、ここでは、オラトリオそのもののクライマックス部分にオルガンが登場するため、その効果を半減させないためにハープ協奏曲が演奏されたようである。

世に数多出回っている音源によって当然の事ながらカデンツァや演奏譜面が異なるが、最近の日本の演奏家のCDは、大抵グランジャニー編を弾いているような気がする。
(私はサルツェード編しか弾いた事がないが、こちらの方がグランジャニー編よりも弾きやすいような印象だった)。
比較的古い音源や世界中のCDを探すと、原典版をほんの少しだけ変えて弾いているものも多いが、その場合はやはりテンポがかなり速い。


【. アンダンテ・アレグロ】

変ロ長調、4分の4拍子。
活発に歩く調子で。

【. ラルゲット】

ト短調、4分の3拍子。
平行調のト短調で、ハープの独奏が続き、終わりには華麗なるハープカデンツァ、そして合奏による半終止、終楽章へと続く。

カデンツァは、ラスキーヌやマリア・グラフォヴァが弾いている短いバージョンもあれば、お洒落なサルツェード版、ドラマティックなグランジャニ編(吉野直子氏や竹松舞氏のCDでお馴染み)などがある。


【. アレグロ・モデラート】

変ロ長調、8分の6拍子。


2006.02.14 Tuesday

ボワエルデュ《ハープ協奏曲ハ長調》

ボワエルデュ(1775-1834) フランソワ・アドリヤン・BOIELDIEU

《ハープ協奏曲 ハ長調 作品4-6》

■仏題: Harp Concerto in C Major
■献呈:
■作曲: 1800年ごろ
■初演:
■出版:
■編成: Harp

■演奏時間: 約21分(9+4.5+7)


ルーアンに生まれたフランスの作曲家ボワエルデュはオペラ・コミークの作曲家として知られた存在であったが、今日では、上演される機会は少ない。
彼の少ない器楽作品の中でもハープの出番が多いのは、ハープ製造家のエラールと親交があったためである。
この作品はエラールがダブル・アクションハープを完成するより以前の1800年頃の作品であるため、シングルアクションハープの作品と言える。

この曲は、オペラを思わせるような、歌うようなメロディーと、華々しい技巧にあふれる作品である。


【. アレグロ・ブリランテ】


【. アンダンテ・レント】

カデンツァが、短調の終楽章への導入となっている。


【. ロンド (アレグロ・アジタート)】

悲しみをたたえたロンド主題が美しい。

2006.02.13 Monday

ディッタースドルフ《ハープ協奏曲イ長調》

ディッタースドルフ(1739-1799) DITTERSDORF

《ハープ協奏曲 イ長調》

■仏題: Harp Concerto in A Major
■献呈:
■作曲:(1779年)
■初演:
■出版:
■編成:

■演奏時間: 約19分(7+7+5)

カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフはオーストリアの作曲家。120曲の交響曲、約40曲の独奏協奏曲、器楽作品やオペラ、宗教音楽など、その作品群は極めて多彩である。
ハイドンやモーツァルトとも親交があり、ヴァイオリン奏者として、一緒に弦楽四重奏を演奏している。ウィーン、ルーマニア、モラヴィアなどの各地の宮廷や司教の楽長として活動、1733年に貴族となる。

このハープ協奏曲は実はオリジナル作品ではなく、未完のチェンバロ協奏曲(1779)を、ドイツのピアニストカール・ヘルマン・ピルナイが編曲したものである説があるが、定かではない。
古典派初期を思わせる、簡素な曲である。

【. アレグロ・モルト】


【. ラルゲット】


【. ロンド (アレグレット)】

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