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2019.09.01 Sunday

トムとジェリーとオーケストラ

 不朽のアニメーション映画「トムとジェリー」を、生のオーケストラやジャズバンドの演奏と、時おり大スクリーン上にトムジェリの実際の映像を映しながら楽しむという、とてもレアなコンサートに行ってきた。
 「トムとジェリー(Tom and Jerry)」は、アメリカのメトロ・ゴールドウィン・メイヤー (MGM) に所属していたウィリアム・ハンナ (William Hanna 1910-2001) とジョセフ・バーベラ (Joseph Barbera 1911-2006) により作られた短編アニメーションで、2020年で誕生80年となる。これに先立ち、今年は東京と大阪でトムジェリ展が開催されたり、渋谷では音楽劇も上演される。
 来ている人の年齢層もかなり幅広かった。トムジェリも昔のと最近のとでは絵柄も雰囲気も異なっているが、これほど多くの年代の人が見ているアニメって実はそんなに多くはないだろう。
 音楽と、あの緻密なアニメーションの動きをシンクロさせる。しかもオーケストラで!難易度高っ。
たとえアニメの内容を全て憶えていたとしても、音楽そのものは先が見えない曲が多いので暗譜も難しそうだ。ストーリーに合わせたBGMではなく、動物や人間の動作に合わせた曲が大半なのだから。
 やはり、アニメを見て曲を合わせていたらどうしても遅れてしまうので、少し早めに弾くくらいの勢いで合わせないとダメらしい。
 ひとりで演奏するならまだしも、全員で…となると、これはかなりの難易度だろう。
 80年も前にどうやってこのアニメ映画を作ったのか、長年不思議に思っていたが、何か特別な裏技や機械があったわけでもなく、やはり製作に携わった人たちが天才だったとしか言いようがない。

 ナビゲーターは、いま人気の声優さん、駒田航氏。劇中のナレーションだけでなく、ブルおじさんの声も担当するなど、さすが声優さん。
 解説者の上水樽力氏は、東京芸大でトムジェリ音楽を研究し博士号まで取ってしまったという。なぜトムジェリにクラシック曲が多用されているのかというと、クラシック音楽のようにトムジェリも名作として後世にずっと残ってほしいという願いが込められているそうだ。作曲家スコット・ブラッドリー(Scott Bradley 1891-1977)がいかに天才であるかを語っておられたが、スコット氏は作曲もオーケストレーションもど独学で身につけたというから驚きだ。
 指揮者の竹本泰蔵氏と東京交響楽団、ジャズドラマー黒田和良氏率いるジャズバンドの演奏、ともに圧巻だった。いったいどうやって練習していたのだろう。練習風景を見てみたかった。
ジャズの方は、とにかく休みなくずーっとドラムをたたき続けなければならないそうだ。(一回のライヴでどのくらいのカロリーを消費するのだろう…笑。)
 CHIAKi氏のピアノもパワフルかつコミカルで素晴らしかった。これぞ、人を元気にする演奏。各種キッチン用品や空気でっぽうのような物を使って、劇中の効果音も担当していた。
 ピアノの譜面台の横にも映像を映すモニターらしきものが見えたが、楽譜と手元とモニターを見て合わせるなんて目が回りそう。楽譜の方は暗譜だったのかもしれないが。

 ヨハン・シュトラウス「こうもり」序曲はハープは降り番の曲だが、トムジェリではこの曲の途中で効果音としてハープのグリサンドが入るので、今回もしっかり乗り番となっていた。
 他にも、ニューイヤーコンサートでおなじみの「美しき青きドナウ」といったワルツが演奏され、ハープも舞台下手ではなく、上手に近い、コントラバスの前方あたりに置かれていた。後半は全降りだったらしく、休憩時間にステマネらしき人が一人で担いで袖に運んでおられた。
トムとジェリーとオーケストラ
プログラムは下記のとおり。
・「ただいまお昼寝中(Quiet Please!)」1945
・「ワルツの王様(Johann Mouse)」1953
・「星空の音楽会(Tom and Jerry in the Hollywood Bowl)」1950
・特別コーナー:大解剖「トムとジェリーの音楽」
・「土曜の夜は(Saturday Evening Puss)」1950
・「ネズミとり必勝法(Mouse Trouble)」1944
・「ピアノ・コンサート(The Cat Concerto)」1947

21:00 | le concert | - | - | |
2019.07.05 Friday

夜クラシックVol.21

 吉野直子氏のハープと、上野星矢氏のフルートのデュオコンサート。
 ハープを使うデュオ曲で誰もが知る名曲の数々を、これでもか〜!というほどたくさん聴ける機会は、それほど多くないように思う。
 開演の時刻、ホールの照明が全て落とされた。ほとんど真っ暗な状態で、二人がステージの定位置につく。そのあとすぐ1曲目の演奏が始まった。 つまり、最初の拍手はなし。何かの意図があったんだろうか。

・Clair de Lune (Claude Achille Debussy)
 聴きに行く前は、果たしてベルガマスク組曲の方なのか、それとも歌曲なのかを知らなかったので、少しわくわくした。
 結局、演奏されたのはベルガマスク組曲の方だった。この「夜クラシック」のテーマ曲らしい。
 この「月の光」、当初の曲名は「感傷的な散歩道」だったそうだが、もしそのまま曲名が変わっていなければここまで有名な曲たりえただろうか。うーむ。でも、やはり曲名によらず有名になっていただろうな。
 ピアノやハープのソロも良いけど、フルートとのデュオも名曲。

・Clair de Lune (Gabriel Urbain Fauré)
 こちらも前の曲と同様、ヴェルレーヌの詩に関わる曲。フォーレらしい、夢みるような旋律。

・Sicilienne (Gabriel Urbain Fauré)
 どのくらいのテンポで弾くのだろうかと思っていたら、オーケストラでよくあるテンポだった。
 つくづく、良い曲だなあ。
 ペダルが結構面倒な曲なので、ペダルワークをよーく見たかったけれど、今回のホールはステージが高いところにあり、私の席からだとかろうじてDのペダルが見えるにとどまった。

・Vocalise - étude en forme de habanera(Joseph-Maurice Ravel)
 暑く気怠い雰囲気の曲。フルートのトリルの後とか、間の取り方が洒脱。フルートとハープが低音に移ったあとの切り替えがまた良い。

・Sonate pour flûte et harpe(Jean-Michel Damase)
 圧巻の全楽章。ハープの音数もすごいし、ペダルで死ぬ曲なのに。とくに、フルートの音数がとても少ない部分で、ハープの速いアルペジオが続く部分など、それはそれは大変だろうけど、ぴったり合っていた。
 楽章間の拍手…気持ちはすごく分かる。それくらい圧倒されてしまう。

・Syrinx(Claude Achille Debussy)
 フルート独奏。水辺で葦笛を吹く、神話の光景が目に浮かぶよう。

・12 Fantasias for Flute without Bas 〜 No.10 & 12(Georg Philipp Telemann)
 フルート独奏。この曲だけドイツの作曲家、時代も古い。フルートのことはよく分からないけれど、何やらごまかしがきかなさそうな曲…しかし、拍手がとても大きかった。

・Féerie : Prélude et danse (Marcel Lucien Tournier)
 ハープ独奏。吉野さん、この曲だけは楽譜なしで弾いていらした。合奏の曲だけ楽譜をかなり緻密に見ながら演奏されているのは、打ち合わせた内容などが細かく記載されているのだろうか。
 トゥルニエの師匠・アッセルマンが亡くなった1912年に作曲されたこの曲、初めて聴いたけど、とても美しい。
 音の粒のきらめきが、人が楽器を演奏して鳴らしている音というよりは、まるで自然に存在している粒子が空を舞っているかのよう。

・Beau soir (Claude Achille Debussy)
 原曲はポール・ブルジェの詩による歌曲。オトナの曲〜なぜか、高級ワインの入ったグラスごしに美しい満月が見える、というシーンが目に浮かんできてしまう。

・Nuits d'étoiles(Claude Achille Debussy)
 原曲はテオドール・ド・バンヴィル(1823-1891)の詩による歌曲。
 和音がとても多くて、それが星の瞬きを思わせるのだけど、和音って弾きにくくてきれいに響かせるのは難しいんだよなあ…。

・Carmen 〜seguidilla, Intermezzo, Habanera (Georges Bizet)
 オケなどで有名な曲。間奏曲以外、デュオ版は初めて聴いた。レパートリーとして持っておくと便利そう(当然、誰もが知っている曲なので間違えたら目立ち過ぎてしまうけれど)。

 今回の曲目は、フルートソロのテレマンを除いては、オール・フランス作品。つまり、ハープの足元がとても忙しいはずなのだけど、ペダルの音が聞こえてこない、ただそれだけでもどれだけすごい事か。やはり、王者の貫禄!
 吉野さんのすごいところは他にもあって、曲間に軽くチューニングする際、チューニングハンマーを取り付ける時に楽器の右側面を見ずにできる事だ。毎回驚かされる。

 休憩時間中、ステージ上の楽器を見ようという人が10人ほど前方に集まってきて、一人が撮影を始めた。すると他の人もつられて撮影しようとして、すぐさまホールスタッフの人が静止していた。それでも、後からまた人が見に来るので、スタッフの人はステージ前にずっと貼りついていらした。(私も実は撮りたかった。)
 フルートとハープの組み合わせだと、サロンコンサートや小ホールというパターンが多そうだけど、今回は大ホールだった。超人気のお二人なので、小さい箱だとお客さんが入りきれないだろう。私は前から6列目で聴いていたが、とても響きが良かった。こんな満席に近い状態の大ホールで、最後列だとどのように聴こえていたのだろう。
 ■
 昔、ピアノの発表会、オーケストラのハープ、フルートとハープのデュオ、ヴァイオリンのピアノ伴奏…などで弾いた事がある思い出の曲ばかりだったので、客席から名演を聴きながらとても懐かしくなった。一緒に弾いたあの人や、聴きにきてくれたあの人は、もうこの世にいないのだと思うとちょっと寂しいけど。
 いつ聴きに行っても、ほほ〜んと心地よくなるハープの安定感と、表情豊かなフルート。誰かが「細胞が癒される〜」と言っていたが、完全に同意。また聴きに行きたい。
 隣の席に、ピアノをされているという方と、フルートをされているという娘さんがいらして、少し会話した。フルートをやっているのかと聞かれ、ハープをやっていると話すと驚かれ、いろいろ質問を受けた。お母さんのピアノ伴奏で娘さんがフルートを弾く。そんなご家庭なのだろう。いいなあ。

21:30 | le concert | - | - | |
2018.11.27 Tuesday

Sofia Kiprskayaハープリサイタル

ソフィアキプルスカヤ氏のCD
サンクトペテルブルク・マリインスキー歌劇場管弦楽団の首席ハーピストである、ソフィア・キプルスカヤ氏のハープ・リサイタル。
超絶技巧で、しかも熱い。
ロシアのあまり知られていない作品の演奏も聴ける希少な機会だった。
ハーモニックスをあのスピードで連打できるなんて。
なぜこれだけの難曲たちを暗譜で弾けるのだろう。
途中でチューニングなどはしていなかったが、最後まで音程が安定してる楽器も素晴らしい。
冒頭で、ちゃんと日本語で挨拶してくれるところも素敵。

・J.S.バッハ/トッカータとフーガニ短調BWV565
 ハープソロ版もかっこいい。要所で弦の下の方を弾くなど、メリハリのある構成。
・ツァーベル/噴水
 アルペジオで水の動きを表現するところは、アッセルマンの有名な「泉」と似ているけど、こちらも歌い始めたくなるような名曲。
・キクタ/チャイコフスキー 歌劇「スペードの女王」の主題による幻想曲
 かなり個性的な曲。特殊奏法のオンパレード。低弦を弾きながらペダル操作で金属が軋むような音を鳴らしたり、凄まじい勢いで共鳴板を叩いたり、弦を手のひらで叩いて銅羅のような音を出したり…
・キクタ/ムソルグスキー/モスクワ川の夜明け
 「ホヴァンシチーナ」の「前奏曲」として知られる曲。キクタさんの編曲をハープで弾くのは相当難しそうだ。
・ドビュッシー/アラベスク第1番&第2番
 第1番を弾き終えた後、間髪を入れず第2番を弾き始めたのは、観客の拍手対策だろうか(笑)
・グリンカ/ハープのためのノクターン
 いつ聴いても名曲。グリンカのノクターンは2曲あり、今日の演奏は変ホ長調の方だった。ヘ短調の方も含め、元々はピアノ曲であるにも関わらずハープ編曲の方が知られているそうだ。
・ベッリーニ/歌劇「ノルマ」の主題による幻想曲
 古代ガリア地方の、ドルイドの巫女とローマ総督の悲劇的な恋を描いたオペラ曲。そう、プログラム後半の白いドレスがまるでドルイドのようにも見えた(?)のだが、狙ったのだろうか(個人の感想です)。
<エリザヴェータ女帝図書館の秘蔵曲>
 作者不詳/2つの小品
 ボクサ/5つの前奏曲
 クルンプホルツ/ハイドン交響曲53番より「アンダンテ」の変奏曲
 ロッシーニ=ボクサ/歌劇「タンクレーディ」よりアリア
 この4曲だけは楽譜を見て演奏。一瞬楽譜が見えたのだが、清書されていなさそうな、細かい手書きの原本の画像ファイルをそのまま印刷したかのような楽譜に見えた。
サンクトペテルブルクにあるロシア美術史研究所で発見された、エリザヴェータ女帝のノートにハープの楽譜が多く見つかったそうだ。また、演奏会プログラムでは奏者自身による曲目解説として、フランスで生まれ、エラール式ハープを広め、世界中を回りオーストラリアで亡くなったボクサの波乱万丈な人生にも言及していた。
・スメタナ/モルダウ
モルダウはこれまで聴いた実演の中で、一番良かった。何というか、技巧面で完璧なだけでなく、情熱が感じられる。ヴァレリー・ゲルギエフ氏もこの情熱に引き込まれたのかも。
アンコールは、マックスウェル/引き潮
これだけ有名な曲でありながら、人が弾いているのを生で聴いたのは今回が初めてだ。意外とコンサートでは演奏されない曲なのだろうか(?) 私も仲間の結婚式や地域の文化祭で弾いたことはあるが、なぜかコンサートホールでは弾く機会はなかった。

前半の黒ドレスもシックで良かったが、後半の白ドレスでハープを弾く姿が神話の挿絵さながらだった。耳と目と心の保養。
サイン会で、хорошо、спасибо! と声をかけたらThank youと返された。
CDにも英語のメッセージを書いてくれた。
なんと、サイン会では撮影OKだったので、お言葉に甘えて写真も撮らせてもらった。ハープの演奏が素晴らしいだけでなく、美形でかわいらしいので写真も美しい。天はいったい何物を与えるのだろうか。

22:00 | le concert | - | - | |
2018.09.29 Saturday

オール・ドビュッシー・プログラム

ミューザ川崎
やられた!
まさかアンコールに《月の光》を持ってくるなんて。
いや、もしかして、これってむしろお約束?

小川典子さんの演奏は想像以上に素晴らしかった。
《塔》の優しいアルペジオ、雨粒が目に浮かぶような《雨の庭》、絶え間なく変化し続ける表情を見せる《水の反映》、エチュードさながらの《運動》。《葉ずえを渡る鐘》は3声がそれぞれ独立していながら自然に溶け合っていてすごい。2つの手であれほどの鮮やかな表現が出来るとは。《前奏曲集》も圧巻、《喜びの島》も超絶技巧、弾丸のような打鍵のド迫力。

ホールには時間の余裕を持って出かけたのだが、途中、電車が止まってしまった。
乗り換え案内のサイトで迂回路を調べたら、開演時刻に間に合わない事が判明。乗り換え案内を無視して違うルートを取り、乗り換えの駅では全速力ダッシュしたら何とか開演に間に合った。最前列下手側の、ピアニストの手元がよく見える位置の席なので絶対に遅れたくなかった。
まるで機械のように正確な《西風の見たもの》の3オクターブのトレモロも見る事が出来た。 パイプオルガンに当たる照明も曲の雰囲気に合わせていた。《ミンストレル》が終わった時、3秒くらい照明が消されたのには笑った。
《月の光》の照明が、青プラス金色の2色だったのが美しかった。ふと、今年の春に亡くなった親友が《月の光》を病床で聴いていた事や、月の話をしてくれた事などを思い出した。
名曲、名演奏。聴けて良かった。

17:00 | le concert | - | - | |
2018.09.22 Saturday

レクチャー講座

 ピアニスト小川典子氏と青柳いづみこ氏による2人のトークショー。
 今年はドビュッシー没後100年という節目の年。来週、小川典子氏の演奏によるオール・ドビュッシー・プログラムのコンサートが開催され、今回はそのプレ企画のレクチャー講座である。
 ドビュッシーの歌曲が歌手泣かせである理由、イギリスとフランスの国民性の違い、仮面をかぶった作曲家と言われていたラヴェルの逸話、コンサートでピアノ演奏が終わって余韻を味合う数秒間にすぐ拍手をさせない方策…などなど、お2人の話がとても面白く、大勢の受講者とともに終始笑いっぱなしだった。
 来週のコンサートのような、ある意味「作曲家のカタログ」のようにして特定の作曲家の作品だけを演奏するコンサートが開かれるようになったのは実は歴史が浅く、昔はまずアリアをやって、次にピアノ協奏曲の第1楽章だけをやって、次はチェロ…などというプログラムだったらしい。また、最近でもドビュッシーだけの演奏会などと言うと、あまりホールが認めてくれない場合もあるそうだ。ドビュッシー作品には静寂を味合うような曲も多いので、観客に忍耐を強いるという側面もあるのだろう。ドビュッシーの曲は沈黙している部分も音楽で、それは日本の能にも通じる。また作品の標題もポエティックなので日本人の心にもすっと入って来る。影響を受けた日本人作曲家も数多くいる、という話をされていた。
 ドビュッシーだけでなく、ラヴェルにもたくさん言及してくれていたのも嬉しかった。
 ラヴェル自身が気に入らずに廃棄してしまった作品も、今売り出せば売れていたかもしれないのにもったいない…という話も面白いが、そもそも作曲家自身は自分の作品が優れているのかどうかが分かっていないのではないか、という難しい話にもなった。また、来週の演目≪月の光≫が入っていないことを「もったいない、あれをプログラムに入れるだけでお客さん増えるのに…」という青柳氏のつぶやきにも大爆笑が起こった。確かに、≪月の光≫は演奏時間がやや長いので、アンコールにするにも長いし、かと言って本プロに入れると他の曲が入らなくなってしまう。来週の演目から、あえて あまりにも有名な≪月の光≫を外して、あの「前奏曲集」を持ってくるところは痛快である。

 私が尊敬してやまない、完璧すぎて「欠点がないことが欠点」みたいなピアノ弾きの人が以前、小川典子氏のピアノを絶賛していたので、予てから生で演奏を聴いてみたいと思っていた。その上、その方からは青柳いづみこ氏の著書「水の音楽」も頂いたので (贈り物のチョイスまで完璧だ)、今回の両名が揃った夢のようなコラボ企画を知った瞬間に速攻でチケットを取ったのだ。今日のお2人の連弾を見て聴けたのも、とても贅沢な時間だった。来週のコンサ―トも楽しみだ。週休ゼロの週が続いているのだから、ちょっとくらい癒されに行っても罰は当たるまい。

16:00 | le concert | - | - | |
2017.12.16 Saturday

Christmas charity concert

クリスマスチャリティコンサートが無事に終わった。

1. J. Sibelius Finlandia (Hp2)
2. F. Schubert Ave Maria (Fl&Hp)
3. M. Ravel Empress of the Pagodas (Hp2)
4. E.J. Bozza Image for Flute (Fl)
5. Nino Rota Sonata 1st Mov (Fl&Hp)
6. C.A. Debussy Clair de Lune (Hp2)
7. R. Rodgers Blue Moon (Fl&Hp2)
8. J. Hisaishi Princess Mononoke (Fl&Hp2)
9. R. Taki Kōjō no Tsuki (Hp2)
10. K. Yamada/ H. Kitahara Kono-Michi (Fl&Hp2&Song)

http://odawara-jigyo-kyokai.jp/e/2017/12/post-29.php

4.と5.が降り番だったので、ゆっくり聴けて良かった。
どちらも名曲だ。

3. はこれまで何度も弾いているのに、今日のリハ中、この曲の落とし穴に初めて気づいた。
中間部、全くCの音が登場しないので、Cのペダルを戻し忘れていても、相当後になってからでないと気づかないのだ。
Cが久しぶりに登場する箇所には印を入れておいた。

今回は受付に九州北部豪雨災害義援金の募金箱が設置されていた。
先週末のオケ本番を聴きに来て下さった職場の方が、福岡のために何かお役に立ちたいと、それはもう嬉しくなるような理由で今日も遠路はるばる聴きに来て下さる予定だった。ところが、昨夕の突然の出来事のため叶わなくなったとの事。
残念ではあるけれど、その温かい気持ちだけでも福岡には届いているはず…と思っていたら、今朝早く、募金だけでもしておいて欲しいという申し出があった。何と有難いことだろうか。

今日の演目は、月に関する曲が4曲も。
年末の繁忙期にも関わらず聴きに来て下さった方、募金して下さった方、福岡の人たち、コンサートを支えて下さった皆さん… たくさんのツキに恵まれますように。
来年1月2日も、光り輝くスーパームーンを見て幸先の良い新年のスタートが切れるよう、好天を願うばかりだ。

22:30 | le concert | - | - | |
2016.12.17 Saturday

クリスマス・チャリティコンサート

ハープデュオとフルートのコンサート。
プログラムは下記の通り。
1,2,5,8,9 はハープデュオ、3,4はフルートとハープ、6はフルートソロ、残りはハープ2台+フルート(もみの木は全員で合唱)である。

1. W.A.Mozart(1756-1791) / Arr. D.Burton
Theme from Piano Concerto No.21(1785) mvt.2 "Elvira Madigan"

2. Folk Song from Itsuki Village/arr. J.Molnar(1929-)
"Itsuki Lullaby"

3. E.Morricone(1964-) & A.Morricone(1928-)
LOVE THEME from CINEMA PARADISO(1988)

4. G.Fauré(1845-1924)
Sicilienne from Pelléas et Mélisande Op.78(1898)

5. G.F.Händel(1685-1759)
Lascia ch'io Pianga" from opera"Rinaldo"(1711)

6. A. Piazzolla(1921-1992)
Tango Etude No.3

7. Music by Joe Hisaishi (1950-) / Words by Hayao Miyazaki (1941-)
My Neighbour TOTORO(1988)

8. Bernard Andres(1941-)
Parvis - Cortege et danse pour 2 Harpes(1974)

9. M.Ravel(1835-1937)
Pavane de la belle au bois dormant

***
Traditional German carol / arr. D.Burton
O.Tannenbaum

3.と6.は降り番だったので、ゆっくりと聴き入ることができて至福の時を過ごせた。
技術的に難しかったのは4.で、ペダル操作がとても複雑で、憶えるのに結構時間がかかってしまった。
同じシシリエンヌでもオケ版だとこれほど出番もないし、ペダル操作もこんなに面倒ではないので、正直、当初は油断してしまっていた。
この曲もフルートの美しい旋律が心にしみる名曲であるが、今回はその音色に聞きほれず、自分も観客ではなく奏者なのだとしっかり自分に言い聞かせて弾く事に集中した。
8.は少々個性的な現代曲で変拍子の連続ながら、何とか無事にまとまった。
合わせるのもなかなかスリリングな曲であるが、やはり信頼のおける相方にうまくカバーしてもらったりして、何とかなってしまうのも合奏の楽しいところである(但し、相方の実力と底力がある場合に限る)。
2016クリスマスチャリティコンサート

23:50 | le concert | - | - | |
2016.12.10 Saturday

クリスマスコンサート

地域の子どもたちへ贈る、クラリネット、ホルンとピアノのコンサート。今回はピアノ伴奏を担当した。
「ジングルベル」は高音部での伴奏で、ペダルを踏んでも、踏まずにスタッカートで弾いてもどちらでも良さそうだったが、今回はペダル有りにした。
「ホワイトクリスマス」はコード進行にちょっと工夫が凝らされており、暗譜に時間がかかってしまった。
ふだんハープに慣れている中で、少しピアノから離れていると、時おり黒鍵と白鍵が区別できなくなってしまう。まだまだ半人前である。
アンダーソン作曲「そりすべり」は速いし音の跳躍もあるので慣れるのに時間がかかったが、今回のプログラムの中ではいかにもクラシックらしい曲で、弾いていて楽しかった。
有名な「赤鼻のトナカイ」、山下達郎の「クリスマス・イヴ」、みんなで一緒に歌う「あわてんぼうのサンタクロース」、
どの曲も有名な曲で、間違えたら目立つだろうな〜と内心では戦々恐々としていたが、子どもたちの圧倒的なパワー、「聞いて聞いて」の嵐に飲まれているうちに、あっという間に終わった。
今回もサンタ帽を被っての演奏だったが、演奏中に落っことすこともなく、頭が温かくてなかなか快適だった。

23:50 | le concert | - | - | |
2016.11.19 Saturday

アルルの女 再び

「アルルの女」は、今回ご一緒させて頂くオケでの演奏は2度目となる。
あまりにも有名なメヌエットはとくに、誰もが知っている曲ながら決して簡単な曲ではないというプレッシャーがある。
フルートも3度や4度の動きの速い部分など、決して簡単な曲ではないらしく、やはりプレッシャーであったことは想像に難くないが、前回も今回も見事なソロだった。

他の曲も、ハープは両手での速いスケールがあったり、意外とペダル操作が多かったりするので、まさに油断のならない曲である。

長年、職場の人には、私が音楽をやっていることはあまり話さないし、演奏会の案内も殆どしたことがない。
「今度聴きに行きますね」と、相手に社交辞令を言わせてしまうことになるのが面倒だからである。
しかし、なぜか本当に多忙な人に限って、社交辞令ではなく、本当に聴きに来て下さる方もいるので、そういう時はこちらも心から嬉しくなるし、音楽を続けてきて良かったとも思う。
今回も職場の方がお忙しい時間を縫って聴きにきて下さったのが、何よりもたいへん有難かった。

23:50 | le concert | - | - | |
2016.11.03 Thursday

超パで大合奏

超パ舞台袖にてスタンバイ

前夜のリハには参加できなかったので、今回はぶっつけ本番。
会場の都合上、椅子や譜面台の持ち込みができないということで、ハープの支柱にはコード進行だけを書いたカンペを貼っておいた。
出番が1曲だけだったので付箋1枚のカンペで済んだ次第(写真で改めて見ると付箋が結構目立ってて恥ずかしいぞ)。
いざ本番。立ったままでの演奏は少し腰に来たが、アドリヴでコードとグリサンドを弾いただけなので、何とか完了。
隣のコントラバスの方が楽器をぐるぐる回転させながら弾いていて楽しそうだったのだが、ハープはさすがに回せなかった。

SSAはありがちなコンサートホールとは間取りなどが異なるので、楽器の搬入やステージでの移動がいつもと違い戸惑ったが、多くの若い運営さんやスタッフの方々が臨機応変にテキパキ動いて下さったので本当に動きやすかった。
大勢の観客の皆さんにも元気を分けてもらった。
超パ大合奏
君に幸あれ。

23:50 | le concert | - | - | |

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