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2018.09.01 Saturday

Overture to Candide





上は、1960年10月22日、下は1989年12月23日の演奏。いずれもバーンスタイン本人の指揮。
やはり、若かりし頃の演奏は速い!速いのも楽しいけど、円熟味を増した演奏も良い。
スコアもハープのパート譜もまだ見ていないけれど、速いグリサンドが多そう。あと、オケがふとppになるあたりで、可愛らしく弾かないと台無しになりそうな箇所もあるように聴こえる。テンポが速かったら付いて行けるかなあ…。

2018.07.07 Saturday

七夕の本番

本番は無事に終わった。
今回、1,100名を超える方が聴きに来て下さったとの事。暑い中、何と有難いことだろうか。
演奏は自分なりに力を尽くしたつもりだったが、果たして客席にまで届いていたのかどうか。
七夕らしい曲目。アンコールの演出も楽しかった。
チャイコフスキーのロメジュリは改訂版の方が知られているけれど、何度も聴いていると原典版の方がシンプルでしつこくないような気もしてきてしまう。前半のハープが楽だからかもしれないが。
グラズノフは、今回の演奏会で初めて知った作曲家だと言う人を複数見かけたが、同時に、こんな名曲がなぜあまり演奏されていないのかと言っている人もいた。ロシアらしい美しい旋律がなかなか良かった。どうすればあのような美しい曲が作れるのだろう。恐るべしロシア。W杯は惜しかったけど。

2018.06.10 Sunday

グラズノフ 交響曲第7番 Op.77「田園」


Alexander Glazunov (Алекса́ндр Глазуно́в)(1865-1936) の交響曲第7番 へ長調 「田園」Op.77
この動画だと、冒頭が第1楽章 Allegro moderato、8:03から 第2楽章 Andante、17:19から第3楽章 Scherzo: Allegro giocoso、22:51あたりから Finale: Allegro maestoso となっている。
ハープは第2楽章のみ、全部で40小節の出番。ほとんどがアルペジオだが意外と覚えにくい(?)音型のようにも感じられる。第2楽章が終われば、ステージ上で残りをゆっくりと聴けるのは役得である。


第1楽章は1901年、次の楽章は1902年に作曲され、1902年12月21日、グラズノフ自身の指揮により初演された。
1899年からペテルブルク音楽院の教授に就任、1917年まで院長を務め、教育者として学生たちのために献身的に働いた。1928年にソ連を脱出、1936年、70歳のときにパリでこの世を去った。音楽に関しては神童と言われ、一度聴いただけの曲をすべて憶えられたという。

2018.06.10 Sunday

West Side Story Medley (Bernstein arr. Mason)


この曲、ハープの半音操作がとても多い。ペダルが壊れるんじゃないかと心配になるくらい。
弦が切れやすい時期なのでそっちも心配。そう言えば前回これを弾いた時も本番は7月だった。この時はプロコフィエフのロメジュリも演目に入っていて、やはりアホみたいにペダル操作が多かったのに弦は無事だったので、今回も楽器を信じよう。

2018.06.10 Sunday

Ouverture Romeo et Juliette (ver.1869)





2018.02.09 Friday

ロメオとジュリエット1869年版

いつもお世話になっているオーケストラに、チャイコフスキーの幻想的序曲『ロメオとジュリエット』1869年版などで参加するお話を頂いた。
この曲、1880年版はこれまで何度もいくつかのオケで弾かせて頂いた。初稿版は予てより一度やってみたいと思っていたが、採り上げるオケもあまりいないだろうと諦めていたので僥倖である。


これが有名な1880年版。1分47秒あたりに入るまでがいつもすごーく長く感じられる。
それにしても、ここのアルペジオをこれほどまでにばらけさせて演奏するケースもあるなんて。
(この映像の人のハープ、弦端の処理が豪快だ(笑))
10分07秒から続く音はペダルが鬼門。18分37秒あたりは指揮者をよく見ないとダサくなる。



こちらが1869年版。「幻想序曲」はこの時点では付いていなかったはず。
1880年版のソリスティックなハープはこちらの版にはない。ラスト近くに一回だけ似たくだりが出現する。中間部の「扉を開けるように」弾くハープのアルペジオは、間の取り方にセンスが必要なのでいつも悩む部分だが、 この1869年版にも入っていた。6分30秒あたり。
15分30秒あたりの音は1880年版にはない。

今度の演奏会では、他にも『ウエストサイドストーリー』も演目に入っている。上記『ロメオとジュリエット』と同様、シェイクスピアの『ロメオとジュリエット』がバックグラウンドとなっており、その源はギリシャ神話の『ピュラモスとティスベ』まで遡る。
相容れない2つのしがらみと悲恋が涙を誘う演目ながら、演奏会そのものは例によって熱く盛り上がりそうな気がする。

2017.11.25 Saturday

Peer Gynt Op.23

Edvard Hagerup Grieg (1843-1907) Peer Gynt Op.23
ノルウェーの劇作家ヘンリク・イプセン(Henrik Johan Ibsen  1828-1906)が1867年に書いた戯曲をもとに、グリークが劇音楽を作曲、1876年にオスロで初演された。

今回のハープの出番は下記である。
・婚礼の場で〜前奏曲(I Bryllupsgården)
・魔王の娘の踊り(Dans av Dovregbbens Datter)
・ソルヴェイグの歌(Solveigs Sang)
・ソルヴェイグの子守歌(Solveigs Vuggevise)
最後の子守歌には元々ハープは入っていない。この演目は10年ぶり2回目の演奏だが、1回目の時の指揮者の方がハープパートを新設したのだ。そして、このハープはペダルチェンジがものすごく多い。鬼門である。

wikipediaによると、”自由奔放なペール・ギュントが旅に出て年老いて帰ってくるまでの物語” とある。要するに股旅物みたいなものかと思っていたら、そんな人情あふれる物語でもないらしい。
ハープの出番は、自己中なペールが誰かの結婚式から花嫁を奪取する時の曲(但しひと晩で飽きて捨ててしまう)、ペールを王と信じて騙された娘の踊りの曲、それでもペールを待ち続ける健気なソルヴェイグの歌、ペールがソルヴェイグに歌を歌ってもらいながら天に召される時の曲(曲名は子守歌となっているが子守の歌ではない)の計4曲という事になる。
北欧作品と言えば、白鳥とか吟遊詩人とか伝説を真っ先に思い浮かべる。このペールギュントは、音楽はともかくストーリーは非常に人間臭い北欧作品。日本の戯曲や芸能との違いは一体どこにあるのだろう。「自分さがしの旅」と言えば、能の「邯鄲」のテーマでもあるけれど、同じようなテーマの作品でも東洋と西洋とでは何かが大きく違う。ペール・ギュントも「夢オチ」だったりするのであれば、あの世に行く時の曲を演奏するハープ弾きとしても多少は気楽に弾けるのだが(笑)。
曲そのものは管楽器や打楽器の聴きどころも多いので、降り番の多い編入楽器として楽しみではある。

2017.07.22 Saturday

Chanson de Matin Op.15-2

E.Elgar "Chanson de Matin" Op.15-2

アンコール2曲目はこの曲。
やはりハープがずーっと伴奏を弾く。
ピアノ伴奏にありがちな音形である。元々はヴァイオリンとピアノの曲だったので当然というべきか。

中間部のアルペジオは、やや速い流れに乗って弾くので、慌てずにペダルを操作しないと調が変わってしまう。
事前に個人練習をたくさんやっていたつもりでも、リハ1日、次は本番日という限られた合奏回数の中では普段決してしないようなミスをやらかしてしまうことがある。ペダル操作も然りで、とくに今回のアンコール2曲はどちらも、個人練習と合奏の違いを感じた。
それでもやはり練習した回数は、本番では決して裏切らない、ように思う。

曲の難しさと夏バテに苦悩した演奏会だったが、明るく爽やかな曲で締めくくることができて救われた。


今回の演奏会、ハープ降り番の曲は
・Derek Bourgeois(1941-2017) Concerto for Trombone and Concert Band Op.114b
・Vaughan Williams Concerto for bass tuba and orchestra
で、どちらも初めて聴く曲。金管ってこんな曲もあるんだ。どちらも素晴らしい熱演だった。

※トロンボーン協奏曲を作曲したブルジョワ氏、この演奏会から2ヵ月も経っていない9月7日に逝去されたそうだ。
 氏のWebサイト http://www.derekbourgeois.com/index.htm
Biography に書いてあることが現実となった。
今回の演奏会でのこの曲の演奏、もしかすると氏の生前最後の演奏だった可能性もあるのではないだろうか。
ご冥福をお祈りします。

2017.07.22 Saturday

Fantasia on Greensleeves

Ralph Vaughan Williams(1872-1958) "Fantasia on Greensleeves"

アンコール1曲目は、3年ぶりのこの曲。
ハープはずっと弾きっぱなし。同じような音形がひたすら続くので、いま楽譜のどこを弾いているのか混乱することがある。
肝心なところでペダル操作が多いので、音が濁らないよう細心の注意を払わなければならない。


作曲者のヴォーン=ウィリアムスはジョージ・バターワースの死後、"ロンドン交響曲"を彼に献呈したそうだ。
そんな事情も考慮した上での選曲だったのかもしれない。

2017.07.22 Saturday

The Banks of Green Willow

George Sainton Kaye Butterworth(1885-1916) "The Banks of Green Willow"

1913年に作曲されたこの曲は "緑の枝垂れ柳の岸辺" と訳される。
ハープは中間部の2箇所のグリサンド、ラスト近くのフルートの伴奏と、出番は決して多くはない。
たいへん美しく抒情的な曲で、ハープが効果的に演奏されないと台無しになる。しかし肩に力を入れて弾くような曲ではない。
岸辺の清らかな水の流れに乗って、やがてひっそりと消えて行くようだ。

バターワースは第一次世界大戦に従軍、戦死。
美しい風景が目に浮かぶような名曲なので、もっと演奏機会が増えて欲しい。


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