HARP.TV

memorandum

<< March 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

2019.02.09 Saturday

Pastorale

Gabriel Urbain Fauré の Masques et Bergamasques 4曲のうち、ハープが登場するのは4曲目の Pastorale。
手は暇なのだが、薄氷を踏むようなペダル操作に気を遣う。
前回別のオケで弾いた時は割とあっさり弾いた気がするが、今回は下降系の音階を粘り強くゆっくり弾くことになり、ペダルが忙しいとつい走りがちになる自分には良い練習にもなった。

今回、リハの日は初対面の方に運転して頂き、楽器を運んだ。あらゆる車を運転した経験があるらしく、往復2時間、安心して同乗させて頂けた。道中、必死で弾いても誰にも聴こえない事も多いハープに関して言及すると、聴こえていないようで音というものは何らかの形で聴こえていて、人に影響を及ぼしているものだと仰られた。良い事を言うなあ。ffffくらいの音の中で、おそらく誰にも聴こえてないと思って適当にごまかして弾いたりしていてはダメだなとつくづく思った次第。

ハーピスト控室
このイラストのように、美しく優雅に演奏したい…実態は程遠いけど(笑)

舞台設営中

本番日は朝から雪。道路が凍結して楽器が運べなくなったら大変なので、朝6時過ぎに電話で打ち合わせをした。結局1時間20分前に出発して高速道路を使い、いつものごとく会場に一番乗りできた。
遠方かつ悪天候にも関わらず意外な方も聴きにきて下さったし、団の方からは差し入れまで頂いてしまい、感謝するばかりである。

2019.02.09 Saturday

Pavane pour une infante défunte

10数年ぶりに弾くことになったが、やはり良い曲。
装飾音のような入り方をするハープのタイミングがとても難しい。ほんの少しずれただけでもお洒落じゃなくなってしまう。
最後のグリサンドは、1つ1つの音が分かるような弾き方を心掛けたが、もしあっさりと弾いてみたらどのような雰囲気になっていたのだろう。

2019.01.31 Thursday

ハープと舞台席

ウイーンフィルのように

ウイーンフィルのように

ThrowBack Thursday.
隣にいらしたスネアドラムの名手が「この椅子…偉い人か何かが来られるんですか?」などと私に訊いてくるものだから、笑いが止まらなくなって困った本番の日の朝。
背後にお客様がいると思うと、緊張もひとしお、本番中。
弾き終わった後、立ち上がって舞台下手に捌ける時、一番に舞台席のお客様たちと目が合うのは自分。何度もお互いにお辞儀をしてしまった終演後。

2019.01.30 Wednesday

スコアとパート譜と録音と

クリュイタンス/パリ管の《亡き王女のためのパヴァーヌ》を聴き比べてみた。
・1950年1月17日 シャンゼリゼ劇場録音: https://www.youtube.com/watch?v=r9ucwCGrQJg : 6分30秒
・1962年9-10月 パリ サル・ワグラム https://www.youtube.com/watch?v=eKK1lkNmmTA: 6分58秒
・1964年5月7日 伝説の日本公演 https://www.youtube.com/watch?v=htr4FeInkXA :6分44秒
・2007年12月26日 EMI Music JapanのCD https://www.youtube.com/watch?v=DyqKFwO-dwo :6分57秒

気になったのは7小節目と34小節目のハープの入り。1950年の録音は入りが半拍ほど早いように聴こえる。昔のスコアかパート譜が今とは異なっていたのだろうか(?)
少なくとも、現在見ることができるスコアもパート譜も、ハープの入りは4拍目のあとに8分休符があり、その後で弾くことになっている。但し、ピアノ独奏譜だと入りのタイミングはややアバウトな書き方をされている。

ちなみに、カラヤン/ベルリンフィルの録音(1985)だと演奏時間は7分、ナクソス・クラシック・キュレーションは6分30秒。1967年フランソワのピアノソロだと5分56秒、辻井信行デビュー10周年特別公演(2017年11月13日)は5分40秒だった。ピアノソロの方が早いのは、先日の《舞踏への勧誘》でも大いに実感した。

次は、フォーレの《パストラーレ》。
12小節目と14小節目は、スコアだと2拍目にハープが入っているが、パート譜だと3拍目になっている。前回弾いた時はスコアに合わせて2拍目に弾いたが、誰からも何も言われなかったし、出回っている各種の音源も、ハープが聴きとれるものは全て2拍目に入っているので、やはりパート譜が誤りであろう。

スコアとパート譜と録音が異なる曲で、他に記憶があるのは、Sibeliusの6番。今後も思い出したら追記していきたい。

2019.01.19 Saturday

Invitation to the Dance (orch. Berlioz)

Carl Maria Friedrich Ernst von Weber《Invitation to the Dance》(Aufforderung zum Tanze,) Op.65(orch. Berlioz)
《舞踏への勧誘》はピアノ独奏曲が有名で、オーケストラ編曲はBerlioz版と Weingartner版がある。前者はハープ2台、後者は1台で、後者の方がハープらしい奏法が多い。前者はベルリオーズの他のオケ曲と同様、ハープにピアノで弾くような旋律と伴奏を割り当てており、幻想交響曲にもあるようなピッコロやフルートとハープ2台のユニゾン下降スケールも頻繁に出てくる。(しかも、幻想より速い。)オケによって演奏テンポも様々で、演奏時間が9分台から11分台のものまである。これまで自分が主に聴いてきたのが11分台の音源だったため、今回、本番1週間前になって大多数の音源のテンポが8〜9分台であるという事実に気づき、大変な思いをした。とくに、GPと本番参加のみで臨む場合はどんなテンポで演奏されていても対応できるような事前準備が必要で、探せる限りのいろいろな音源を聴いてテンポの幅を調べておくことも大切だと心に深く刻み込んだ次第。
また、今回はハープ1台で弾くことになったため、2台分を1台で弾くためにスコアを研究して音を合成したりしてみたが、結局スピードが速すぎて2台分を完璧に合成して弾くのは難しかった。(一昨年のエルガー交響曲第1番と同じパターン…。)そもそも、他の楽器と合わせるのが難しい曲だった。ハープ2台だった場合でも、やはり完璧に合わせるのは難しかったかもしれない。アンサンブルの難しさをこれほどまでに痛感したのは久々である。
今日も客席が満席となり、何と、ステージ上に追加の観客席が設けられた。まるでウィーンフィルのコンサートのような。自分の背後にお客さんがいるという状況は初めてかもしれない。緊張した。明日もかなり緊張する仕事の日…嗚呼。

2019.01.19 Saturday

Geschichten aus dem Wienerwald

Johann Strauss op.325《Geschichten aus dem Wienerwald》
ハープは Introduktion と Nr.2,Nr.4,は Tacet。曲開始後、約3分20秒後あたりからが出番で、右手が攣りそうになる音形。Youtubeなどで見てみると 27小節目の左手はオクターヴではなく単音で弾いているハーピストも。確かに低音を弾いても客席には聴こえてこないし、リスクを減らすためにはその方が良いのかも。
全体的に見てそんなに難しい箇所はないものの、第5ワルツの伴奏の左手が少し跳躍するのでそこは弾きづらいかもしれない。
今回、Zither のパートはオケで演奏する事となった。スコアではハープの段に Arpa, später Zither と書かれている。当初、 später の意味が分からず、ハープでツィター風に弾くのかと思って焦った。ハープもツィターも同じ撥弦楽器で弦鳴楽器だが、ツィターは約30本の伴奏用弦と5〜6本の旋律用のフレット付き弦が張られていて、小さな楽器の中にギターとハープがまとまっているかのような外観。Youtubeで実演も見られるが、いかにも演奏が難しそうな楽器だ。

2019.01.17 Thursday

雑感

 明日の夜が初めての合わせ、明後日はいよいよ本番だが、ちょっと風邪気味なので、ついに禁断のエアコンをちょっとだけつけて練習してしまった。コートなしでも楽器が弾けるありがたみを実感。楽器に風が当たらないよう、風向を自分に向けたので髪が舞う。
ところが、弾けば弾くほど途中からうまく弾けなくなってきた。そもそもなぜ音を外すのか…?で、よく考えたらもう外が暗くなっていた。弦がほとんど見えていなかったためだった。今回の曲はとにかく速く、やはり弦が見えないとうまく弾けない事が分かった。まだまだ修行不足。
 そう考えると、盲目のピアニストは本当にすごい事をやっているのだと分かる。楽器は違えど、ラヴェルのピアノ協奏曲のたくさんの跳躍をものともせずに、全楽章ノーミスで弾ききる姿をこの目で見た時の衝撃。ハープのスケールが速いくらいで泣き言を言っているようでは…(汗)。
 前回の演奏会ではチェコとアメリカ、今回はドイツ・オーストリア、次回はフランスの曲を弾くが、前回と今回はペダル操作が少ない事だけは助かる。ところが、次回は手より足の方が忙しいのではないかというほどペダル操作が多い。このうち1曲を弾いた4年前以来、先ほど久々に楽譜を引っ張り出してみると、楽譜はアンテナ記号で真っ赤だった。もう楽譜への書き込みをしなくても良いのは気楽だが、本番まで3週間。4年前より確実に身も心もボケている今、あれを再び思い出して弾けるようになるのだろうか。

2019.01.05 Saturday

Die Moldau

 あまりにも有名な《モルダウ》。1874年作曲。
 スメタナによると、
『ヴルタヴァ川の流れが森林や牧草地を経て、農夫たちの結婚式の傍を流れる。夜となり、月光の下、水の妖精たちが舞う。岩に潰され廃墟となった気高き城と宮殿の傍を流れ、ヴルタヴァ川は聖ヨハネの急流で渦を巻く。そこを抜けると、川幅が広がりながらヴィシェフラドの傍を流れてプラハへと流れる。そして長い流れを経て、最後はエルベ川へと消えていく。』
 実際に曲を聴いてみても、上記の描写が曲とよく合っていて分かりやすい。ハープの出番は決して多くはないが、変イ長調になったところのアルペジオにはなぜか気を遣ってしまう。昔、オケ歴がまだ短くて不慣れだった頃、このアルペジオの時に意外と緊張した記憶がある。そんなに速いアルペジオでもないのだが。(曲の中での待ち時間が結構あるせいか、当時は第1曲目のヴィシェフラド冒頭のソロよりもなぜか緊張した記憶が…本番には魔物が住んでいるというし。)
 話は変わるが、今回の本番は来場して下さった方がとても多く、客席が満席になってしまい、ロビーに椅子を並べて即席の観客席が設けられた。ざっと1,500名ほどは来場して下さったのではないだろうか(?)寒い中、足を運んで下さるのも有難いし、これも、これまでオーケストラの関係者の方々が少しずつ積み上げてきた実績の賜。こちらが楽しんで弾かせてもらっているのも、多くの方々の力があってこそ、である。
 この曲は、中学時代の合唱コンクールで伴奏をやった思い出の曲でもあり、当時の録画も残っている。そこには別のクラスにいた親友がなぜか映り込んでいて、その話し声まで録画されている。この親友はもうこの世にはいないけれど、こうやって名曲はいつまでも変わらずに演奏され続けるのだと思うと、大きな時間の流れを感じる。

2019.01.05 Saturday

Candide Overture

緊張している暇もないほどスピーディーで、2拍子と3拍子が交互に現れたりして楽しい曲。ハープは同じ和音を3回ずつ、とても速く弾く箇所が多いのだが、指が他の弦に接触してしまいやすく他の音が混じってしまう事も多々…。
ペダルも素早く変えつつ、弦の振動も適度に止めなければならないので、ぼーっとしている時間はない。とにかく、緊張する間もなく、あっという間。

2018.09.01 Saturday

Overture to Candide





上は、1960年10月22日、下は1989年12月23日の演奏。いずれもバーンスタイン本人の指揮。
やはり、若かりし頃の演奏は速い!速いのも楽しいけど、円熟味を増した演奏も良い。
スコアもハープのパート譜もまだ見ていないけれど、速いグリサンドが多そう。あと、オケがふとppになるあたりで、可愛らしく弾かないと台無しになりそうな箇所もあるように聴こえる。テンポが速かったら付いて行けるかなあ…。

▲top