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2014.10.14 Tuesday

DNA, 過酸化水素, etc

今日の放送は、遺伝子ビジネスについて。

ここのところ、個人を対象とした遺伝子検査のキットが各種販売されている。
インターネット経由の郵送で気軽に検査できて、金額も検査項目数や内容によって、安いもので5,000円程度。
そもそも遺伝子とは、動物や植物の細胞の中に存在するDNA(デオキシリボ核酸)のことで、親から子へ、あるいは細胞から次世代の細胞へ伝わるものを規定するものである。人間の遺伝子情報は99.9%が同じものであるが、髪の色や目の大きさが違ったりするのは、わずか0.1%以下の遺伝子の差異によるものだという。

個人向けの遺伝子検査で分かるとされていることは、生活習慣病などの疾患が代表的であろう。生活習慣病は生活習慣や職業、環境による要因と、先祖から遺伝的に受け継いだ遺伝要因とが複雑に絡み合って発症するものであるが、その遺伝としての部分にわずかに現れる個人差を遺伝子検査によって調べて、健康管理に役立てて行こうというのが個人向け遺伝子検査の主旨なのである。

但し、以下のことに注意しなければならない。
・個人向け遺伝子検査と病院向け遺伝子検査は別のもの
・個人向けのばあい、結果に振り回されるべきではない
・病院で検査してもらう場合は、遺伝子検査に詳しい医師に話を聞くべし
・研究が進展すると、検査結果の評価が変わる可能性があります」と明記されていたりすることも含め、検査するなら最新の情報に注意しながらやった方が良い。

検査結果は、検査経験者によると、(将来の病気予測は別として)非常によく当たっており、さながら、よく当たる占いのようなインパクトがあるらしい。
確かに、検査機関にはこちらの顔写真やプロフィール、病歴などは一切知らせず、唾液のみを郵送するだけでこちらの特徴が書かれた書類が返送されてくるわけなので、当事者にとっては相当なインパクトがあるはずだ。
よく当たるというのは、やはり多くの人の遺伝子検査を実施した結果を集計して、そこから得られた傾向を統計にして使っているからという理由もある。よって、多くの人が検査に参加すればするほど統計の精度が上がってくるという利点もある。一方で、個人情報の取り扱いはどうするのか、また、ある病気にかかりやすいからといって、他の病気の予防をしなくなったらどうなるのか、といった多くの課題もある。
また、眉唾ものの検査もあり、たとえば音楽の才能や音感の発達をDNA検査すると称して、その実態は難聴に関する遺伝子検査だったりする事例もあるらしい。科学が発達するにつれて、よりいっそうのしっかりとしたリテラシーが消費者にも求められる時代になっていくことであろう。

…というような話題だった。
番組終了後に音楽を流している間、パーソナリティとアシスタントのお二人が、祖先に関する遺伝子検査には興味があるというような話をされていた一方で、検査結果が不都合な真実を暴き出すものであった場合、それを果たして受け入れることができるかどうかという懸念もされていた。


今回のリポートの準備を進めていく中で、ある医師のblogにたどり着いた。遺伝子検査に詳しい医師はそう多くはないという記事など参考になった。また、某漫画家の作品に描かれて物議をかもした、放射線で鼻血が止まらなくなったという描写に対して、一刀両断にしていたのも面白く、ついつい脱線して関係ない記事を読んでしまい、なかなか調べものが進まず困った。こんなところで過酸化水素の話題を発見しようとは。

2014.03.23 Sunday

フリーステージ2014のご案内

来る2014年4月から5月にかけて、三軒茶屋・シアタートラム&パブリックシアターにて「フリーステージ2014」が開催されます。

なお、エフエム世田谷(83.4MHz)にて 3月25日(火)14:20頃から、簡単な内容紹介もさせて頂くことになりました。
エフエム世田谷 http://radio1.bitmedia.ne.jp/fm834/viewer.html
(当方、劇場関係者でも何でもないのですが、出演者による広報活動ということで劇場の了解を得ています。)


フリーステージ2014の内容は以下のとおり。

■4月29日(火・祝)
15:00〜 洋楽部門 出演:14団体 @シアタートラム
16:00〜 世田谷クラシックバレエ連盟 出演:7スタジオ+選抜メンバー @世田谷パブリックシアター

■5月4日(日)
15:00 洋舞部門(ジャズ、モダン、コンテンポラリーなど) 出演:20団体 @世田谷パブリックシアター

■5月6日(火・祝) 
15:00 洋舞部門(フラ、インド舞踊、バレエなど) 出演:20団体 @世田谷パブリックシアター

洋楽部門のジャンルについては、
ハンドベル、ギターアンサンブル、室内楽、クラシック、ラテン、ハワイアン、ミュージカルなどなど。

ジャンルと演奏形態がごっちゃになっているのはご愛嬌♪
世田谷区民のパワーを感じ取れること間違いなし!
ショッピングや散策などでお近くに来られる方は気軽にお立ち寄り下さい。

なお、当方の団体は、4/29演奏曲と同じ曲を 4/6(日)平塚市美術館でも演奏予定です。ちなみにこの日は「林辺正子の世界」「所蔵名品展供廚最終日。

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2014.01.29 Wednesday

シアタートラム防災訓練

本日のリポートは、防災訓練の話題。パーソナリティは小室等さん。

防災訓練と言えば、毎年1月15日から21日までが「防災とボランティア週間」と定められていることもあり、年明け早々あちこちで避難訓練や防災訓練、防災祭りといったイベントが行われていた。
かくいう自分も、都の災害支援ボランティアとしての参集訓練や救急救命講習などに参加して、職場でも避難訓練があり、1月だけで相当数の防災関連の行事に参加した。

今回の放送に関しては、1月20日に参加した「シアタートラム防災訓練」の話題に絞ってみた。
まさに放送スタジオのあるキャロットタワー内の小劇場シアタートラムでの防災訓練である。

もちろん、私はシアタートラムの職員でも関係者でもなく、一人の世田谷区民リポーターという立場での訓練参加。
この訓練は「観客たちが観劇中に地震が発生する」という想定で行なわれるもので、その観客役になってみたいという人をシアタートラムで募集しており、ふらっと参加した次第である。
また、この防災訓練の案内によると「この訓練にはスペシャルゲストも登場します、但し、スペシャルゲストが誰なのかは当日までのお楽しみ」…などと書いてあったものだから、そこも興味深く楽しみにしていた。

訓練は1月20日月曜日の午前11:20スタートということで、時間は全部で1時間弱。
当日は普通にシアタートラムの入口から入り、受付でチケットを引き換えてもらい劇場内に入った。
席は自由席なので、私はあえて一番後ろの列に座って全体を観察。

ざっと見たところ、参加者は100名は超えていた。シアタートラムの客席数が220席ほどなので、まあ良い感じで人が入っているというところか。男女比はだいたい半々くらい、年齢層もさまざまだが20代30代の方が比較的多かったように見えた。

いよいよ訓練開始時刻になって、まず劇場関係者の方のご挨拶、そして全体の流れの説明、やがて開演のブザーが鳴って照明が暗くなり…ステージに出てきたスペシャルゲストの方、それは…?

とても個性的な歩き方(あくまでもお芝居用)でステージに現れたそのスペシャルゲストの方は、野村萬斎さん。なるほど、世田谷パブリックシアターの芸術監督でもいらっしゃるし、驚きつつも妙に納得。
野村萬斎さんは劇場のすみずみまでよく通る声で、何やら難しいセリフを語っておられ、その状態が数分間続いたところ、いよいよゴゴゴ…という効果音が聞こえてきて、それはだんだん大きな音に変わってきた。
これが地震が来たという合図のようだ。

そこでちょっと混乱してしまったのは、ゴゴゴーっと地震に似せた効果音が劇場内で響き渡っているのにも関わらず、野村萬斎さんはまるで何事も起きていないかのように、淡々とセリフを続けておられる。
観客役の私としては、さあ、こういう時はどうしたらいいんだろう、実際の地震だったら絶対叫びながら逃げ出す人とか出てくるんだろうなあ…などとと思いつつ。
(今回の放送では、こういう時、もし小室さんご自身だったらステージ上でどうなさいますかと質問してみた。小室さんは少し考え込みながらも、演奏者はよほどの大きな揺れでもない限りは続行するように思う、自分が観客になったときもそうだった、とのお答えだった。)

やがて劇場スタッフの方が野村萬斎さんと交代で舞台上に出てきて、皆さん、体や頭を守って、姿勢を低くしてそのままお待ち下さいというアナウンスがあった。

私も姿勢を低くしながら、今回のこの放送のためにこっそり劇場内を観察していたのだが、観客役の皆さんは着ていたコートで頭を覆って椅子に座ったまま伏せる方が多いようだった。
それでやがて揺れ(というか、地震の効果音)が収まって、「劇場スタッフが安全確認中です」というアナウンスが入り、客席の通路に数人ずつ配置されている劇場スタッフの方たちが「ご気分が悪い方はおられませんか」と声をかけて回っている中、ヘルメットを被った別のスタッフの方たちが照明機器などの安全確認を行っておられる。

観客役の人々も、劇場スタッフの方に「ご気分は大丈夫ですか」と質問されて、「いいえっ 大丈夫ですっ」などと仰る方はおられず、ちゃんと「はい、ちょっと気分が優れないです…」などと弱弱しい声でノリよく応対されて、客席の外に誘導してもらったりするなど、よりリアルに近づけた防災訓練の光景が見られた。

そんな中、やがて劇場スタッフの方が「ただ今安全を確認致しましたので、まもなく上演を再開します」と(もっと詳しい状況説明があったが失念)状況を教えてくださったので、観客役のこちらとしても安心して待機することができたように思う。

いつ舞台が再開されるのかなーと思いつつ、ずーっとステージの方ばかり見ていたら、いきなり客席の一番後ろから大きな声で難しい言葉が聞こえてきたので、びっくりして振り返ると、そこに野村萬斎さんが立っておられて、セリフを語りながら客席通路をまっすぐに歩みステージへと進んで行かれたので、さすがの演出だなあ、などと、防災訓練であることも忘れて楽しんでしまった。

劇中の難しいセリフ、来る3月3日から世田谷パブリックシアターで上演される「神なき国の騎士−あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」という舞台があるらしく、そのセリフだったらしい。
宣伝も兼ねた防災訓練ということで、客席を沸かせていた。

このような、観客がいるという設定での「防災訓練」。珍しいなと最初は思っていたが、最近では防災意識の高まりを受けたのか全国各地で「防災訓練コンサート」が行われていることを知った。
それも、防災週間という期間に関わらず、いろいろな時期に避難訓練コンサートが行われているのである。
そこでとりあえず、東京で今年予定されている避難訓練コンサートを調べてみると、2件の避難訓練コンサートが開催予定であることが分かった。
まず1件目は、2月6日木曜日、大田区蒲田にある大田区民ホール・アプリコ大ホールにて14時開演の避難訓練コンサート。これは東京消防庁音楽隊の演奏で、全席自由、入場無料だが申込締切が今月末、1月31日であるのと、もしかすると今の時点で定員に達していて締め切られているかもしれない。
2件目は、西東京の保谷こもれびホールにて3月14日金曜日、11時開演の避難訓練コンサート。これは東京ニューシティ木管五重奏団による演奏会で、やはり入場無料、全席自由、但し未就学児の入場は不可とのこと。
どちらも世田谷区内での防災訓練ではないが、やはり参加してみて初めて見えてくることもあると思うので、このような企画に参加するのも良いかと。

…というリポート内容。
今日のパーソナリティ小室さんとの放送は今回初めてだったので緊張したものの、とてもにこやかに応じて頂けたのが嬉しかった。久々のADさんにも親切にしてもらった上に、録音用MDを忘れた大馬鹿者(自分)に、後日、メールで録音を送付して下さるとのこと。ここまでしてくれるなんて、有難すぎて言葉もない。

番組の終わりに、リスナーの方からメッセージが届いたのも嬉しかった。
シアタートラム防災訓練、行きたかったけど仕事で行けなかった、震度3くらいならばステージは続行されていることが多いように思います、というコメント。よく観劇やコンサートに行く方なのだろう。こういうコメントは嬉しいし有難い。

そう言えば、以前、オケ本番中に震度4くらいの地震がきて、たまたまその時間ハープは降り番だったので舞台下手からステージを観察していたのだが、演奏している人たちは地震に気付いていないように見えた。
震度4を超えた辺りが分かれ道というところだろうか。

最近はリポートをさぼってしまっており、今回は実に9ヵ月ぶりの出演だった。
出来はともかく、一度終えてしまうとまた出たくなる。
次回はペットの同行避難などの話題を研究しておきたい(と思う。情報がなかなか入ってこない分野だから難航するかも…)。

※2014/2/15追記
音楽ホールでの演奏中にもし地震が来たら、舞台袖ではなく、客席に逃げる!というのが正しいそうです。
舞台には天板や反響板その他、倒れてきたり落っこちてきたら大変なものが多いけれど、客席ならば安全とのこと。
今日のオケ本番前、ホール関係者からのガイダンスで知り得た情報です。

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2013.04.16 Tuesday

手書きが楽しくなる

今日のリポートは、手書きが楽しくなる万年筆の話題。
事前に、パーソナリティの方に似合いそうな万年筆を多方面にインタビューしておいて良かった!
中でも、Platinum #3776 セルロイド八角キンギョが似合うのでは、という、万年筆界の巨匠からのご意見を紹介すると、パーソナリティご本人も甚く喜んでいらしたようでした。

このパーソナリティの方は歌手でもあり、「ブルー」という曲でもよく知られているので、(こう書くと誰なのか分かってしまいますね〜笑)、私は青い軸のペンである、Platinum #3776 CENTURY BOURGOGNE シャルトルブルーを推したのですが…
パーソナリティの方がおもむろにペンケースから取り出して見せて下さったのは、カランダーシュの白軸のペン。ファンからプレゼントしてもらい、気に入ったので持ち歩いているというお話でした。

↓火曜日のスタジオ周辺は、いつも人が多く賑やか。↓
キャロットタワー36F


放送の終わりに、予めリクエストしておいた「かもめが翔んだ日 スタジアム・バージョン」をかけて下さったとき、スタジオの外側にいた観衆たちから拍手喝采が来て、何だか嬉しくなりました。

JUGEMテーマ:地域/ローカル

2010.03.26 Friday

リビングライブラリー〜後編

2週間前の前編に引き続き、今日は後編のリポート。
「リビング・ライブラリー」とは、生きている人間を「本」として借りる図書館。
この本には、ストーリーが半分だけ書かれていて、残りは白紙。
その白紙の部分を、本と読者との直接対話が紡いでいく、筋書きのないドラマ。
講演会やセミナーとは違うやり方で、1人の語り部に対して、1〜4人の読み手という人数での直接対話は、
やがて社会全体のバリアフリー化の一助になることも期待される。

先週、東京大学先端科学技術研究センターの事務局を取材。
テレビやネットでは得られない内容の話をたくさん聞かせて頂き、中でも、LLがお国柄を反映しているのが興味深かった。

・日本「心のバリア、とかしてみませんか」
  普段当たり前だと思い込み過ぎていて、意識すらしていないような価値観
・デンマーク「本のカバーで判断していませんか?」
  髪の毛の色、もとマフィア、ナントカ教徒などの「属性」「過度の一般化が偏見を生む」

なお、日本のリビングライブラリーで「本」すなわち「語り部」として活躍しているのは、実際にはどのような人なのか。
特別な状況に置かれている「当事者」というだけで、すぐ語り部になれるというわけではない。
事務局の方曰く、自分自身のことをある程度「俯瞰」できる状況にあり、それを読み手に伝えられる人、とのこと。
LLの休憩時間に、本同士が「読み合う」という状況も納得。

LLに関しては、NHK放送のみならず、雑誌クロワッサンなどでも紹介されており、徐々に認知度が高まっているようだ。
ライブハウスやショッピングモールなど、身近な場所でのLLも構想されており、今後はもっと身近な存在として認知されていくものと思われる。

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2010.03.12 Friday

リビングライブラリー〜前編

今回のテーマ「リビング・ライブラリー」については、
本日と、2週間後の2回に分けてのリポート。

リビング・ライブラリー(以下、LL)、それは、住宅の間取りでも、出版社の名前でもなく、
生きている図書館、つまり、生きている人間を「本」として借りられる図書館という試みです。

10人の人がいれば、10通りの人生を生きていて、その中で積み重ねてきた経験や考えなど、
人は多くのものがぎっしり詰まっている本のような存在と言うこともできます。
では、その本を借りて読んでみようよ、直接会話してみたら、自分も何か気付きが得られるかも、という試み。

普段接する機会が少ないという理由などで、どうしても誤解や偏見を受けてしまいやすい人、
たとえば、ホームレスの方、障害を抱えた方などが、本という名の語り部となります。

昨年、京都でこのLLが開催された時は、
路上でビッグイシューを配る方、難病を抱えている青年、体に傷を負ってしまった女性、など、
12名の方が本として貸し出されていました。
(その様子が、NHKのテレビ番組で放送されたのですが、番組は大きな反響を呼び、
再放送、再々放送がトントン拍子に決まりました。世間の関心の高さが伺えます。)

LLは、2000年、デンマークで始まりました。
暴力追放、アンチバイオレンスをテーマにしたロック音楽祭が開かれ、その時の企画の一部として始まったとのこと。
その後、この取り組みへの関心が世界中に広まり、現在では欧米を中心に世界40カ国で開催されているということです。

日本では、2008年12月6日、京都において初めて開催されたのを皮切りに、東京や大阪、札幌などで不定期で開催されています。
次回は、2010年6月4日〜5日、東大のオープンキャンパスにて開催予定。
詳細情報は、下記をご確認願います。
東京大学先端科学技術研究センター リビングライブラリー事務局

【NHKでの再々放送日】
2010/3/25(木)20:00-20:29 NHK教育
2010/4/ 1(木)12:00-12:29 NHK教育(再放送)

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2010.02.17 Wednesday

世田谷文学散歩〜仁木悦子について

今日のリポートは、作家・仁木悦子について。

世田谷区と言えば、数多くの文豪たちが住居を構えていたことでも知られています。
たとえば、「星に帰った少女」の末吉暁子さん。世田谷で時々講演などされていらっしゃいます。
かつて下馬に住んでいた寺山修司氏、探偵作家だと、海野十三。
「八つ墓村」「犬神家の一族」などで知られる横溝正史。
他にも、井上靖、遠藤周作、大岡昇平、北原白秋、坂口安吾、志賀直哉、徳冨蘆花、中野重治、中村汀女、野上弥生子、萩原朔太郎、横光利一、吉行淳之介…挙げていくとキリがないので、このあたりで止めますが(笑)
それこそ数え切れないくらいの作家たちが、何らかの形で世田谷区に関わっています。
そんな中でも、今回の放送では、かつて日本のアガサ・クリスティとも呼ばれた、仁木悦子を取り上げてみました。

仁木悦子は、1928年(昭和3年)に生まれ、1986年(昭和61年)に亡くなった推理作家。
童話作家からスタートして、29歳のときに「猫は知っていた」という推理小説で江戸川乱歩賞を受賞したことから脚光を浴び、日本のアガサ・クリスティとも呼ばれました。
仁木悦子自身は、子ども時代を世田谷区の経堂で過ごし、その後、世田谷区の砧で生活していますので、実に世田谷に縁の深い作家です。
たとえば、この「猫は知っていた」という作品の舞台が箱崎医院という病院なのですが、この医院もおそらく世田谷区の経堂にあるという設定になっています。

作品を読んでいると、登場人物がみんなすごく生き生きしているのと、主人公が作者自身がモデルになっていると思しきものもあり、読んでいる最中も、読み終えた後も、とても爽やかな気持ちになれます。
そんな作品を書き続けた仁木悦子自身は、車イスの推理作家という、もう一つの側面も持っていました。

仁木悦子は、生まれた頃はたいへんおてんばな女の子だったそうなのですが、4歳で脊椎カリエスという難病に冒されました。
発見と手当てが遅れてしまったために、両足が麻痺してしまい、生涯、ベッドと車イスから離れない生活を送っていたそうです。
時代が時代ですから、学校に行くこともままならず、小学校を出たあとは、お兄さんに自宅で家庭教育を受けていたということなので、驚きを禁じえません。

仁木作品は、大人が読んでも子供が読んでも、双方にとって違和感なく満足できるんです。
たとえば、探偵ものの作品だと、探偵が知りえた事実は全て読者にさらけ出す、というスタンスを崩さない方針だったらしく、そういうところも潔く、スッと心の中に入ってくる理由のような気がします。
あと、作品全般が暖かくてユーモアも溢れている、でも、どこかにまるで隠し味のような悲しみみたいなものも感じる。そんなところも魅力だと思います。

初心者の人は、まず最初に「猫は知っていた」から入ると良さそうです。
あらすじとしては、仁木雄太郎と悦子の兄妹が、箱崎医院という病院に下宿することになったところに、そこの入院患者と院長の義母が立て続けに失踪、猫までが行方不明になり、ついにはその医院の義理の母が死体となって庭の防空壕から発見されます。
そこで、兄妹で協力して、知恵を出し合いながら事件を解決していく、というストーリーです。
これは映画化されていて、DVDも出ているくらい人気のある作品です。

あと、理科系(というより、ラジオ製作ヲタク?)の人におすすめの作品は「殺人配線図」。
真空管ラジオの配線図が、お屋敷の間取りと合致するというトリックとして、重要な役割を果たしています。
…とは言っても、真空管ラジオというのは、昭和30年代以前のラジオ。以降はトランジスターラジオにとって代わられています。とりあえず、エフエム放送なので、ちょっと紹介させて頂きました(笑)

最後に、仁木悦子作品を読む時のコツなど。
本を読みなれた人にとってはどうってことないとは思うのですが、登場人物が多く、名前などが分からなくなるかもしれません。最近では仁木悦子ファンの人が作ったホームページもたくさんあり、登場人物一覧が掲載されていたりするので、それを参考に読み進めるのも良いかもしれません。

世田谷の文学に興味がわいてきた方。そんな方の強い味方が、京王線の芦花公園駅近くの、世田谷文学館。
世田谷文学館は、世田谷ゆかりの文学に関する展示ももちろんありますし、中の図書館にもたくさんの本が置いてあります。あと、自然が豊かな場所でもあるんですよね!とても静かで落ち着いた雰囲気の場所にありまして、中庭があって小さな池もあって、そこにいろいろな種類の鯉がゆったりと泳いでいて、それこそ何時間でも寛いで過ごせそうな空間です。文学にどっぷりひたることができる、おすすめの場所です。

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2010.01.01 Friday

謹賀新年2010

お正月早々の放送は、初めての"電話リポート"。
世田谷と福岡と奈良のコラボレーションでした。

福岡と奈良…と言えば、邪馬台国論争も、奈良が優勢という状況のようですね。
昨年末は、三国志の曹操のお墓も発見!ということで、歴史ロマンあふれる年末年始ですが、
今年2010年は、平城京遷都1300年。
金曜日の番組"奈良見聞録"でも、今まで以上に、日本の歴史や文化に触れる機会が増える一年になるのではないでしょうか。

さて、福岡は、12月末に黄砂(中国内陸部で巻き上げられた砂が、偏西風に乗って日本に到達する現象)が観測されました。
福岡県で12月に黄砂が観測されるのは実に27年ぶり。空がうっすら黄色い色をしていました。
そして、大晦日は、雪。九州は暖かいと思われがちですが、こういう寒い日も多いんです。

寒そうな金麦

本日の放送の本題は、「お雑煮」。
福岡では、すまし汁に丸餅というスタイルのお雑煮が定番のようです。
福岡のお雑煮
福岡のお隣の佐賀県は、福岡のお雑煮に似ていますが、具はとても少ないそうです。
(お餅と魚が一緒に入っているのが信じられないという、佐賀県人からの声も…)

個性的だと思う全国のお雑煮は、
奈良県: きなこ餅の白みそ雑煮 辛めの白味噌をたっぷり使った濃厚な味。餅にきなこをつけて食べる
岩手県: クルミだれつきの雑煮 餅をお雑煮から取り出し、甘いクルミだれにつけて食べる
新潟県: サケとイクラの親子雑煮 かつおと煮干だしのコクのある味 etc…

Q. では、日本全国では、角餅と丸餅どちらが多いでしょう?
A. 文化庁の統計によると、角餅49%、丸餅46%と、ほとんど同じ割合

Q. では、餅の調理法は?
A. 同じく文化庁の統計によると、焼く50%、茹でる45%、その他5%と、やはり同じくらいに分かれている。

Q. さらに、汁の種類は?
A. しょうゆ75%、白みそ12%、合わせみそなど9%、あずき1%程度と、こちらはかなりバラエティに富んでいます。

お雑煮というだけで、これだけの種類があるなんて、面白いですね…あ、お"雑"煮だから、何でもアリ?
毎日、いろいろな地方のお雑煮をメニューにしたくなってしまいます。

今年も素敵な一年でありますように。福岡からのリポート内容でした。

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2009.12.23 Wednesday

プラチナであたたまりたい

本日の放送は、クリスマスイヴを明日に控えていることもあり、プラチナであたたまりたい、という話題。
(原稿のタイトルを見たパーソナリティは、どういう意味?と、不思議そうでした。)

早いもので、今年も残すところ、あと8日。
街の様子も、昼間は何となく慌しく、夜になるとあちこちで輝くイルミネーションが素晴らしいですね。

この一ヵ月のあいだに、あちこち見て参りました。表参道、代官山、六本木、東京タワー、お台場…と。
もちろん、寒さ対策のカイロは必需品です。

東京ミッドタウンのイルミネーション1東京ミッドタウン2東京ミッドタウン3
表参道のイルミネーション〜大渋滞表参道ヒルズ1表参道ヒルズ2表参道ヒルズ3表参道ヒルズ4表参道ヒルズ5
恵比寿ガーデンプレイスのシャンデリア恵比寿ガーデンプレイスのシャンデリア

さて、世に出回っているたくさんの使い捨てカイロ、日本では年間でどのくらいの枚数が消費されていると思いますか。
答え: 約14億枚。

使い捨てタイプのカイロ、便利ですよね。
ただ、やはり冷えたら捨ててしまうのがもったいないような気がするのと、袋の内部の鉄の粉の集まり具合で温度にムラができたりするのが難点でもあります。

そこで、最近寒さに耐えかねて使い始めたのが、これです。
真鍮にニッケルクロムメッキを施した鏡面仕上げ、ライターのような形をした…
そうです。白金触媒式のカイロです。
孔雀の模様が特徴的燃料のベンジンを注入1燃料のベンジンを注入2点火

昔から興味はあったのですが、航空機への持ち込みが制限されてしまうこともあり、断念してきました。
ところが、今ではもう手放せません。
冬場の楽器練習や演奏会だけでなく、ちょっとした外出や山登りなど、もはやかけがえのない"お友達"です。

そもそも、カイロがあたたかくなる仕組みって?
使い捨てカイロは、繊維で作られた布である不織布(ふしょくふ)や、紙の袋の中に、鉄の粉や塩や水分が入っていますよね。それらがパッケージの袋を開けた時点で、空気と反応して酸化して発生する熱を利用しています。

一方の白金触媒式は、一見ライターのような形をしているので、ベンジンそのものをカイロの中で燃やしていると誤解している人も多いのですが、実際はマット状ガラス繊維に粒子として付着させてあるプラチナが、燃料として入れられているベンジンを分解する際に酸化して発する酸化熱を利用しています。なので、煙も出なければ空気も汚さない。しかも、1ccのベンジンでおよそ1時間発熱しますし、使い捨てカイロの約13倍の熱量をもつことができるので、本当に温かいです。

カイロを使う上で注意しなければならないことは?
1. 使い捨てでも白金触媒式のカイロいずれのタイプのカイロも、低温やけどの危険性が伴うのが、まず一つ。
2. 白金触媒式の場合、ベンジンなどの燃料を入れるのですが、例えばタバコなどをくわえていたら引火してしまう可能性があるので、火気厳禁だという点。
3. 同じく、白金触媒式の場合、飛行機へ燃料を持ち込むことができないし、燃料を持ち込まなくても、カイロ本体からベンジンの匂いがしたらやはり持ち込むことができませんので、燃料や内部に入れるガラス繊維を新品に入れ替えておかなくてはならない。
4. 白金式か否かに関わらず、いずれのカイロでも、病院の高気圧酸素治療装置の中のような高濃度の酸素を含む空気中では、炎を吹き上げるような激しい反応を起こすおそれが強い。実際に、カイロからの引火が原因とみられる火災事故が過去複数回起きているそうですので、注意が必要になります。

というわけで、白金触媒式のカイロは、少なくともあたたかそうです。
では、どんな場所でも保温できる?

たとえば気温が-10度以下の激寒地。
外に置いておくと、ベンジンが気化しなくなり、触媒反応は止まってしまいますので、たとえばオーロラを見に行ったりするような場合は、体温で温めた状態で使わなくてはなりません。北欧のような厳寒地に行く場合は、白金式のカイロではなく、灰式カイロがお勧めらしいです。
灰式カイロは、燃えない素材で灰をくるみ、そこで灰を燃焼させる仕組みで、登山や天文の世界では、チャコール式カイロとか、炭式カイロと呼ばれており、登山用品専門店や天体観測機器関係のお店で扱っているところが多いそうです。
(東急ハンズ渋谷店にも売ってました。白金式カイロよりやや大きめですが、薄くて持ち運びにも便利そうでした。)

燃料は炭ではなくて灰なので、この言い方はあまり正しくないかもしれませんが。
(炭だともっと早く燃え尽きてしまいます)。
でも、とりあえずイルミネーションを楽しむ程度であれば、個人的には白金触媒式カイロをお勧めしたいです。

リスナーの皆さん、明日はクリスマスイヴです!せっかくですから、カイロであたたかくしてお出かけ下さいね♪

…という放送内容でした。
タイトルの意味、分かりづらかったですね。すみません。

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2009.08.16 Sunday

DJ体験

初心者のためのDJ体験。
ターンテーブルの回し方、フェーダーの動かし方、運動神経が要求されるところや、両手のタイミングが肝要なところなど、ハープ演奏とも共通する点が多々ありました(ちょっと強引な結びつけ?)。

今回、ベイビースクラッチとフォワードを教えてもらいました。両手をワイパーのように動かすのが、最初は難しかったものの、実際に音を聴いてみると自然に体が動いて、病みつきになりそう。
クラシック音楽素材でもmixできないのかと先生に相談したところ、先生もいくつかクラシックLPでやっていらっしゃるとのこと。どの曲かは分かりませんでしたが、一度聴いてみたい!

プロのDJの実演、めちゃ楽しそうでした。終わってもノリノリ。自分の作った音を人に聴いてもらって、皆で元気になれるって良いものですね。

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