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2018.09.05 Wednesday

Le risque aviaire

鳥と航空機が衝突する、いわゆるバードストライクは後を絶たないが、それを回避すべく、鳥を追い払う自律型ドローンの技術が確立されつつある。
IEEE Xploreのwebサイトに、この報告書が掲載されている。この研究は、アメリカの工学者にしてアニメーション・プログラマである、クレイグ・レイノルズ(Craig Raynolds)が考案し作製した、鳥の群れが動くモデルを基に、インペリアル・カレッジ・ロンドンとカリフォルニア工科大学、KAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)の研究者たちが、アメリカ国立科学財団(National Science Foundation, NSF)のcareer awardを得て進められている。



動画の25秒目あたりがシミュレーション画面で、青い三角形が鳥、緑色が次の到達地点、赤が追跡者で、鳥の群れのリーダーを追跡して方向転換させている。続く実際の動画を見ても、1機のドローンが鳥の群れを追い払うことに見事に成功している。

現状では、各地の空港で鳥を追い払うための訓練をされた犬やハヤブサを導入したり、爆竹を鳴らす、鳥が嫌がる音を流すなどの策が講じられ、銃の規制が緩めの国では散弾銃の空砲を鳴らすケースもあるとの事。 これまでラジコン飛行機を活用したケースはあるようだが、これだけ身近な存在になってきているドローンが、このような分野でも活用されていくのは自然な流れであろう。
ただ、風の日は難しいだろうなあ。


20:00 | scientifique | - | - | |
2018.08.30 Thursday

色が変わる朝顔

團十郎朝顔八重咲の朝顔
今年の七夕に朝顔市で入手した團十郎朝顔と八重咲の朝顔。8月半ば頃は全く咲かなくなっていたのに、涼しくなり始めた頃から再び咲き始め、いつも目を楽しませてくれる。

昨日も、蕾が2つ並んでいた。
朝顔(前日の蕾)
色が薄桃色なので、その色の花が翌朝に咲くものだと思っていた。
しかし、翌朝見ると…
朝顔(翌朝)
予想に反して、薄い青色の花が2輪開花していた。
さらに、夕方見てみると…
朝顔(翌日の夕方)
昨夕の蕾と同じ薄桃色に変化しているではないか。

花の細胞のpHは刻々と変化しており、花弁の表面細胞の液胞に含まれるアントシアニンがリトマス紙のように反応して色が変化したのであろう(花弁の細胞は1個が約40μmの大きさで、それに極細の針を刺してpHを測定した実験もある!)。
しかし、この鉢植えを買ってから今日までの55日間、毎日花を見ていたが、色が変化する朝顔が咲いたのはこれが初めてだ。

朝顔の色の変化について、おもしろい動画を見つけたので貼っておく。

20:00 | scientifique | - | - | |
2018.08.25 Saturday

筑紫恋し

 もう8月も下旬だというのに、今年はツクツクボウシの鳴き声が殆ど聴こえてこないのはなぜだろう。
結構あちこち移動しているのだが、8/5に港区で1回、8/15に目黒区で1回と、8/25に練馬区で3回聴いただけである。おそらく、合計で3〜4匹だ。
 今夏はそれほどレアであるにも関わらず、先ほど某W校の構内を歩いていたら、"W"字型の模様でお馴染みのツクツクボウシが道端に落ちているではないか。寿命が尽きて間もないのか、損傷もなくきれいな形を留めていたので、連れて帰ってきてしまった。

ツクツクボウシ♀20180825

 体長3cm程度の♀。翅脈の黒っぽい点の数からも、ヒグラシではなくツクツクボウシであろう。
 九州にいた頃は、ツクツクボウシは夏休みの終わり頃に大合唱していたように記憶しているが、東京にはあまりいないのか、または、今年の気候が厳しかったのか。ネット検索しても同様の声はなさそうなので、気のせいかもしれない。

 ところで、ツクツクボウシには「筑紫恋し」という別名があるらしい。
出処は、小泉八雲(1850-1904)の"Shadowings"(1900)の "Sémi" 。

 ところが或る人は、この音はツクシコヒシだと言ふ。古昔筑紫の人が遠國で病氣の爲め死んで、その魂魄が一匹の秋蝉となつたもので、それてツクシコヒシ、ツクシコヒシ(『筑紫慕はし!筑紫見たし!』)と絶え間無しに叫ぶのだといふ伝説がある。

この「筑紫の人」の性別が分からない。筑紫の姫だという記述もどこかで見たが、この部分の英語版によると男性だということになる↓

But some say that the sound is Tsukushi-koïshi. There is a legend that in old times a man of Tsukushi (the ancient name of Kyûshû) fell sick and died while far away from home, and that the ghost of him became an autumn cicada, which cries unceasingly, Tsuhushi-koïshi ! — Tsuhushi-koïshi ! ("I Iong for Tsukushi ! — l want to see Tsukushi !" )

 今度は、一次資料、即ち、この"伝説"の出処が分からないので調べてみたが、結局分からずじまいである。
小泉八雲はどこでこの伝説を知ったのだろうか。福岡に伝わる伝説なのか、或いは、福岡から見た遠国にある言い伝えなのか。

21:00 | scientifique | - | - | |
2018.06.26 Tuesday

羽化するヤゴ


(2008/6/26録画)
偶然にも、ちょうど10年前の今日録画した映像を見つけたので、記念に貼ってみました。
数百倍速に編集したので、画質は粗いです。
スマホでは表示されません。

05:00 | scientifique | - | - | |
2018.04.17 Tuesday

ムーンダスト

ムーンダスト
青いカーネーション「ムーンダスト」。この花を開発したサントリーと言えば青いバラ「アプローズ」が有名だが、この「ムーンダスト」も一輪ずつ濃淡が異なっていてなかなか良い。

今年の春は概ね気温が高く、職場では早くもムラサキツユクサが咲き始めている。拙宅のムラサキツユクサやクレマチスはまだまだなので、何だか急に紫色が欲しくなった次第。
カーネーションは切花染色剤でも染められるけど、さすがにここまで綺麗に染めるのは不可能。昔、万年筆の青インクでカーネーションやスイセンの花を染色してみたことがあるが、花も葉もすぐにしなびてしまった。もしかするとpH2.0未満の古典インクだったのかもしれないが。

カーネーションと言えば、母の日。この「ムーンダスト」も、来る母の日に向けてこの時期にたくさん出ているのであろう。しかし、その花持ちの良さゆえ、たとえばフランスではカーネーションはお悔みの花として使われるので、人に贈るのはタブーとされている。そもそも、かつてアメリカ南北戦争で負傷兵を看護していたアン・ジャービスという女性の娘アンナが、母を追悼する会で白いカーネーションを参列者に配布したことが起源とされているので、白いカーネーションもアウト。ここでさらに花言葉とかまでいろいろ深く考えていたら人に贈れる花がなくなってしまいそうである。

20:00 | scientifique | - | - | |
2018.03.04 Sunday

Ethnicity Estimate比較

昨夏の話になるが、DNA検査結果を2つの別々の会社(以下、A社とB社)の遺伝子解析サービスに提供してみた。
いずれも海外のサービスで、自分の祖先がどこから来たのかをパーセンテージで示してくれる。下図のように地図でも表示できる。

【A社】


【B社】


A社サービスの解析結果は細かくて広範囲、B社の方だと範囲がある程度絞られている。この差は何だろうか。B社の方はここ200年くらいの範囲で自分でも把握できているルーツが大雑把ながら表示できているようだが、より正確な場所を示しているのはA社の方だ。A社が示す範囲が広いのは、B社より更に昔のルーツも表示されているという事なのだろうか。しかし、地球人のルーツは全員がアフリカ大陸に遡ると思うのだが、この図を見る限りアフリカには色が付いていない。これ以上昔のルーツまでは遡れないという事なのか、またはパーセンテージが0.1未満の部分は省略されるのか、もしくは祖先が宇宙人なのか(笑)。

なお、両社とも同じサービスに登録している人たちの中から近いDNA型をもつ(5th cousin周辺までの親戚)と思われる人のデータも表示してくれる。
昨年時点では、A社のサービスでは3人、B社サービスでは17人の親戚が表示されていたが、今年に入りA社では親戚が30人にも増えていた。国籍もアメリカ、カナダ、ドイツ、オランダなど様々だ。 例えば、自分の5世の祖は32人おり、その兄弟の子孫も数えていくと、現在地球のどこかで生きている親戚も結構な人数になるはず。その中の30人は決して近い親戚ではないが、逆にそれを簡単に見つけ出せる世の中になったことが感慨深い。

00:00 | scientifique | - | - | |
2018.01.31 Wednesday

スーパーブルーブラッドムーン

20180131皆既月食1 20180131皆既月食220180131皆既月食3
265年に一度の月。晴れて良かった。
明日は朝早いのだが(笑)

2017.10.20 Friday

ヒマ…なのか?

2019年4月に予定されている改元。新元号は2018年中に発表される見通しとの事。
新元号のイニシャルは明治、大正、昭和、平成のM、T、S、Hとは重複しないよう配慮されるという噂だ。
世の中の様々なシステムでは、和暦のイニシャルと年号(時代)の正式名称をペアにしたテーブルファイルを用意、そこをいろんなプログラムが参照しており、イニシャルが重複すると混乱をきたすからであろう。

先日の記事で書いたとおり、こちらも和暦西暦対応を考えなければならないので(というより、あくまでも興味本位で)時代と元号のアルファベットを集計してみた。
読み方が二通りある元号はダブルカウントしている。

A: 飛鳥時代, 安土桃山時代, 安永, 安元, 安政, 安貞, 安和
B: 文中, 文安, 文永, 文応, 文化, 文亀, 文久, 文治, 文政, 文正, 文保, 文明, 文暦, 文禄, 文和
C: 長寛, 長久, 長享, 長元, 長治, 長承, 長徳, 長保, 長暦, 長禄, 長和, 治安, 治暦
D: 大永, 大治, 大宝, 大同
E: 江戸時代, 永延, 永観, 永久, 永享, 永治, 永承, 永仁, 永正, 永長, 永保, 永万, 永暦, 永禄, 永祚, 延応, 延喜, 延久, 延享, 延慶, 延長, 延徳, 延宝, 延暦, 延元, 延文, 永和, 永徳
F: なし
G: 元永, 元応, 元亀, 元久, 元亨, 元慶, 元治, 元仁, 元徳, 元文, 元暦, 元禄, 元和, 元弘, 元中
H: 平成, 平安時代, 白雉, 平治, 保安, 保延, 保元, 宝永, 宝亀, 宝治, 宝徳, 宝暦
I: なし
J: 治安, 治承, 治暦, 寿永, 承安, 承応, 承久, 承元, 承徳, 承平, 承保, 承暦, 承和, 神亀, 正暦, 貞永, 貞応, 貞観, 貞享, 貞元, 貞和, 貞治
K: 鎌倉時代, 嘉永, 嘉応, 嘉吉, 嘉元, 嘉承, 嘉祥, 嘉禎, 嘉保, 嘉暦, 嘉禄, 乾元, 寛永, 寛延, 寛喜, 寛元, 寛弘, 寛治, 寛仁, 寛政, 寛正, 寛徳, 寛文, 寛平, 寛保, 寛和, 久安, 久寿, 享徳, 享保, 享禄, 享和, 慶安, 慶雲, 慶応, 慶長, 建永, 建久, 建治, 建仁, 建長, 建保, 建暦, 康元, 康治, 康正, 康平, 康保, 康和, 弘安, 弘化, 弘治, 弘仁, 弘長, 建武, 興国, 建徳, 弘和, 建武, 康永, 観応, 康安, 康暦, 嘉慶, 康応
L: なし
M: 明治, 室町時代, 文治, 文正, 文暦, 明徳, 万延, 万治, 万寿, 明応, 明暦, 明和
N: 南北朝時代, 仁安, 仁治, 仁寿, 仁平, 仁和
O: 応永, 応仁, 応長, 応徳, 応保, 応和
P: なし
Q: なし
R: 霊亀, 暦応, 暦仁, 斎衡, 朱鳥
S: 昭和, 承応, 承久, 承元, 昌泰, 神護景雲, 正安, 正応, 正嘉, 正元, 正治, 正中, 正長, 正徳, 正保, 正暦, 正和, 正平, 正慶, 至徳
T: 大正, 大化, 大治, 大宝, 貞永, 貞応, 天安, 天永, 天延, 天応, 天喜, 天慶, 天元, 天治, 天承, 天仁, 天正, 天長, 天徳, 天福, 天文, 天平, 天平感宝, 天平勝宝, 天平神護, 天平宝字, 天保, 天明, 天養, 天暦, 天禄, 天和, 徳治, 天授, 貞和, 貞治
U: なし
V: なし
W: 和銅
X: なし
Y: 永延, 養老, 養和
Z: なし

FILPQUVXZの9個はこれまで登場していない模様。
但しZに関しては、JかZかの解釈が分かれそう。CとTも同じく。
一方、イニシャルKは65個もある。Tの36個、Eの28個を大きく引き離している。
「い」「う」「ふ」で始まる元号が見当たらないのは意外な気もする。

明治時代より前の年号を表現する時に、イニシャルをキーにするのは現実的ではないことがよく分かった。
わざわざ集計しなくても、どこか他にもこのようなデータは転がっていると思うが、このヒマつぶしのような単純作業は今日のストレス発散には役立ったような気もする。

2017.10.10 Tuesday

ライフハイトの缶オープナー

肝心な時に指を怪我したのは、忘れもしない、フルオープンエンド(FOE)の缶を開けた直後のことだった。
この時ほど開口部の切っ欠き部分の鋭さを痛みとともに思い知ったことはない(2014/3/10の記事)。

しかしながら、とても良い経験だったとも思う。6年生の最初の実験で使うスチール缶の開け方を試行錯誤する契機になったからである。
当時ネット検索した結果、たどり着いたのはライフハイトの缶オープナーだった。
これで開けると切っ欠き部分ができないので怪我もしなくて済む。
フタも、割としっかり密閉に近い状態で缶に嵌る。

ライフハイトの缶オープナー

これを使い始めてからは、缶では一切怪我をしていない。2日に1回は使い続け、かれこれ3年半になるが、全く問題なく使えている。実験の安全のために、切っ欠き部分をペンチで地道に潰す作業をしていたのが嘘のようである。何よりも、このような仕組みの缶オープナーを発明した人ってすごい。


2017.10.01 Sunday

物忘れとblogと年号

1997年に初めてwebサイトを開設、数年後にロリポブログにデータをコンバージョン(さらに2009年、Jugem blogに統合)してからというもの、日付をキーにして覚え書きを投稿する というスタイルにすっかり慣れ親しんでしまった。
これまでに自分が参加した演奏会のプログラムは8割方保管してあるが、昔弾いた曲を再度弾くことになった時、弾くコツや指揮者にご指摘頂いた内容を発掘する時に blogはとても便利。
最近では、弾いたことがある曲なのにきれいさっぱり忘れているケースも増えてきたので、家に楽譜があるかどうかの判断材料としてもこの blogを活用している有様だ。

そこで、ふと思いついたのは、2014年から調べては記録し続けている歴史関係のデータも、やはり blog形式で記録して行けば良いのではないかという事だ。
かつて時間をかけて調べた事をすっかり忘れて二度手間になる事が増えてきたし、歴史的出来事の順序や流れが整理できなくなってきたためである。

ところが、歴史の場合、和暦・西暦の併記も重要となる点で、 既存の blogに記録する場合はひと手間を加えなければならない。
単純に年を変換するだけではなく、1873年1月1日(明治6年1月1日)より前の日付は月と日も変換が必要だ。
さらに、慶応4年と明治元年のどちらで表記するかについては、個人的に立年改元で表記することに決めているので(新聞社の方と議論になった事もある)、そこもこだわりたい。

論文執筆の際は、Casioのwebサイトで一つひとつ日付を変換していた。
keisan 生活や実務に役立つ計算サイト http://keisan.casio.jp/exec/system/1240128137

Web上にラクラク歴史的記事を記録して行くために、何か良い方法はないだろうか。
JavaのAPIは 1873(明治6)年1月1日以前の和暦西暦変換は対応外、例外処理と見なされているという噂。
C#の場合、1868(明治元)年9月8日以降のみ変換可能。
Google Chromeとブックマークレットの組み合わせで、Webページを表示する際に和暦西暦を併記するワザもあるが、やはり明治6年元旦以前の月日の変換となると少し面倒だ。

明治時代以前に blogを書いていた人などいるはずもなく(それどころか、明治生まれでblogを書いたことがある人も果たして実在するのかどうか)、 妙なことを思いついてしまったが、どうにかして調べたことを記録する方法を確立したいものである。
できれば平成30年12月31日までに(※1)。

 

(※1) 2017年10月20日に発表されたニュースによると、年号は2019年4月1日から変わる方向で話が進んでいるとの事。
とりあえず、平成31年3月31日までにどうにかしようと思う。


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