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2014.11.03 Monday

Manfred Symphonie

チャイコフスキーは第1番から第7番までの交響曲を作曲した。
さらに1曲、番号が付けられていない唯一の交響曲があり、それが今回のマンフレッド交響曲である。
スコアの表紙には "d’après le poème dramatique Manfred de Lord Byron" と書かれており、Balakirevに献呈されている。

編成は、3 flûtes (la 3e prend le piccolo), 2 hautbois, 1 cor anglais, 2 clarinettes (en la), 1 clarinette basse (en si bémol), 3 bassons
4 cors (en fa), 2 cornets (en la), 2 trompettes (en ré), 3 trombones (2 ténors et 1 basse), 1 tuba,
timbales, cymbales, grosse caisse, cloches, tambourin, triangle, tam-tam,
orgue (dernier mouvement),
2 harpes, premiers violons, seconds violons, altos, violoncelles, contrebasses

第4楽章でオルガンが登場するのが実に荘厳。
ハープは2台で、私は今回 2nd を担当。
オケの2台ハープ曲に参加したのは確か Berlioz の Symphonie fantastique が直近だったと記憶しているが、このマンフレッド交響曲はバラキレフが当初ベルリオーズに作曲を打診して断られたという経緯があり、幻想の第2楽章でユニゾンのスケールの難しさを思い知った経験が蘇ってきた。

今日のリハには 1stハープの方が参加できなかったので、2ndに加えて1stのパートも弾けるだけ弾いてみた。
今回の記事は、その "1人2役" つまり、2ndが1stも一部担当する場合の弾き方に関する覚え書きをメインとする。

I. アルプスの山中を彷徨うマンフレッド (si mineur) Lento lugubre - Piu mosso (Andante) - Moderato con moto - Andante - Andante con duolo
第1楽章は、1stと2ndは殆ど全てユニゾンである。但し、215小節目と217小節目は1stのみ。この2小節はペダルチェンジなしで代奏できる。
261小節目から271小節目にかけては、9,10,11,13連符のユニゾンなので、2台で合わせるのが難しいかも。

ii. アルプスの妖精 (si mineur) Scherzo.Vivace con spirito - L'istesso tempo
この第2楽章が全体の中でも断トツに難しいように思う。速い上に数えるのが難しい。SibeliusのSym.6の第2楽章を弾いた時も数えるのが難しかったが、その比ではないように感じられた。
ハープパートは、ユニゾンなのはFの172〜186小節目と、Kの244〜249小節目の、いずれも和音のアルペジオの部分のみと、Zの512〜527小節目の8分音符である。
他は1stと2ndが対称的な動きをしたり、掛け合いのように1台ずつ交互に弾いたりする。
Dの最初の8小節とXの最初の8小節は、いずれも1stのみであるが、ペダルをB#とE#に一瞬だけ切り替えることによって代奏が可能。
124〜156小節目は基本的には代奏は可能であるが、128〜136小節目までは完全に1stと2ndを合成して弾くのは難しい。よって今回は2ndを弾きつつ、1stは1拍目と2拍目の高音部の和音のみ弾いた。
Gから15小節は1stのみなので代奏可能。ペダルも一瞬A#にしてまた戻すだけでOK。
Iはものすごく速い動きなので、合成して弾くのはかなり困難(というか無理)なので、2ndのみ演奏。
Nの最初の4小節は、アルペジオの上昇は1st、下降は2ndが交互に現れるので、両方弾けるには弾けるが、1拍目に来る音はどちらを優先するかは研究の余地がある。
Nの5小節目以降はアルペジオと和音のアルペジオなので合成不可能。2ndのみ弾いた。299〜305小節目の速い16分音符も2ndのみ演奏。
Tの最初の3小節は1stのみなので代奏は可能だが、1小節空けて2ndを弾く時のペダルチェンジが意外と多くなってしまうので、リスクを考慮して敢えて1stは演奏せず。
AA以降は合成しての演奏が可能。但し、やはり数えながら見失いやすい部分なので、指揮をよく見て相当集中しなければ他楽器と合わなくなる。

III. 山人の生活 (sol majeur) Andante con moto
ハープは小休止といったところか。和音を5箇所弾くだけで、しかもユニゾン。但し待ち時間が長い楽章なので、油断していたら落としてしまいそう。

IV. アリマーナの地下宮殿 (si mineur) Allegro con fuoco - Lento - Allegro con foco - Andante - Adagio,ma a tempo rubato - Molt piu lento - Allegro non troppo - Allegro molt Vivace - Largo
この楽章が始まって12分後あたりにようやくハープの出番となり、しかも最初の和音のアルペジオは2ndのみなので、油断大敵。但し、入るタイミングはそう難しくはない。
以降は、1stの上昇glissando→ 2ndの下降glissando→ 1stの和音のアルペジオを全て弾けることは弾ける。
a tempoのあとの7連符たちも、1stの上行→ 2ndの下降 の繰り返しなので合成可能だが、各小節の1stのラストと2ndの最初の音が重なる部分が弾きづらいので、2ndは最後の音を省いた6連符で弾いた。
この楽章に限っては、2ndのパート譜だけ見ていたのでは目が回りそうなので、スコアのコピーを見ながら弾いた。

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