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2019.06.08 Saturday

閉所で聴く音楽

 PET-CTとMRIとCTを撮ってもらった。
 今回が初めてではないが、閉所恐怖症なので、もはや修行に行く気分。あの狭い筒の中で数十分間も静止し続けるのは辛いところ。毎回、涙目になりながら、少しでも別の事に意識を向けて恐怖から逃れるのに必死である。
 幸い、室内にはBGMが流れているので、耳をそばだててそちらに意識を向けることは可能である。

 PET-CTの時はグノーのアヴェ・マリア、アダンの Minuit,chrétiens などが流れていた。昔弾いた曲ばかりだったので、曲の伴奏をするようなイメージでわずかに指を動かしながら気を紛らわし、ひたすら時が過ぎるのを待っていた。すると、静かな曲の次に、突然、バリトンの曲が流れ始め…弾いたことがない曲だったし、突然の呻き声のような低音ボイスにびっくりしたので軽く混乱。結局、終わるまで涙目で過ごした。
 次はMRI。こちらは、BGMさえもかき消してしまうような、あの実験音楽のような音。コイルが伸縮したり、磁場を発生させるスイッチのON/OFFを何度も繰り返すことによって生じる音たち。かと言って、BGMをヘヴィメタにしてもかき消されるような音ではない。
そこで今回は、リコーダーやオカリナとギターに鳥たちのさえずりが入ったリラクゼーションミュージックに意識を向けつつも、機械音の音程を取ったり数を数えたりして気を紛らわせるという作戦をとった。楽譜に起こせたら楽しいのだが、何分の何拍子なのか、小節の区切りはどこなのか…などと考えると結構難儀な作業で無理だった。ちなみに、全ての音は数えられなかったが、ド、ファ、ソ、シの音が多用されていた。真面目な話、楽譜に起こして、それをハモらせたり、フィルを入れたり伴奏を付けたりして一つの美しい楽曲にしてしまうようなBGMがあったら楽しいのだが。音の種類的に、少なくとも癒し系の音楽には出来なさそうではあるが。

 資料映像などでPETやMRIを受けている人の様子を外から客観的に見ると、どこが怖いのか全く分からない。ところが、いざ自分があの筒の中に入るとなぜ不安になるのだろう。
 世の中には同じ思いをしている人も結構多いと聞く。なので、前日にわざと徹夜して本番で眠ろうとする人もいれば、そもそも撮らないという人もいるそうだ。
 自分の場合は、元々めまいが顕著なので、狭くて空間の把握がし辛い場所に固定されると自分の姿勢が把握できなくなるせいかもしれない。この、人体の加速度センサーの不具合が耳にあるのか脳なのかは分からないが、もし脳由来のものであれば今回のMRIの結果から判明するかもしれない。もしも精神的な理由による恐怖感であれば、これは果たしてどうすればいいのやら。

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